2014年(平成26年) 7月11日(金)付紙面より
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鶴岡市家中新町の松柏会館で10日、今シーズンの「松柏の枝豆」の直売が始まった。超極早生品種「つるおかぼんちゃ」が店頭に並び、待ちかねた市民らが早速、買い求めた。
この直売は、NPO法人荘内松柏会(佐藤謙理事長)の関連会社「松柏種苗部」(長南力社長)が昨年から始めた。荘内松柏会の枝豆生産者約10人で直売グループをつくり、独自の手引で品質を統一。だだちゃ豆系の枝豆を統一ブランド「松柏の枝豆」として、松柏会館でシーズンを通して販売している。
初日のこの日は「つるおかぼんちゃ」が20袋(1袋500グラム)入荷し、直売開始を聞きつけた市民らが訪れ、買い求めた。
松柏種苗部の山田剛介営業部長は「昨年は好評だったが、不作で供給が追い付かず迷惑を掛けた。今年は今のところ枝豆の生育は順調で、例年より数日早め。つるおかぼんちゃも風味、甘味ともに昨年より良いようだ」と話した。
つるおかぼんちゃは今月17日ごろまで。その後、甘露、庄内1号、3号、5号などと続き、9月上旬ごろまで販売する。価格は全品種統一で1袋500グラム入りで600円(税込み)。販売時間は午前9時―午後1時。シーズン中は土日曜日も営業する。問い合わせは松柏種苗部=電0235(23)8955=へ。
荘内松柏会は1936年、庄内一円の農業青年らで結成。儒学を中心にした伝統的な「郷学(ごうかく)」を精神的な支柱に、農業技術の研修や良種苗の配布、米の品評会などを行い、庄内の風土に根差した篤農家を育成。庄内1号、3号などは会員が育種、継承してきたもの。