2014年(平成26年) 7月18日(金)付紙面より
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水難事故の防止を目的に、酒田海上保安部(鈴木浩久部長)は17日、酒田市の浜中小学校(小野諭校長)で、服を着たまま泳いだり、浮く「着衣泳」の実習を開催。海保職員の指導で同校の4―6年児童計54人と教職員が有事の際の対応を学んだ。
水に関わる事故が多く発生する夏休みを前に、不意に海・川などに落ちた際の身を守る技術・知識を習得してもらおうと、酒田海保が昨年に引き続き同校と共に企画。酒田海保によると、海中転落事故の7―8割は服を着たままで、水を吸い込んだ服によって身動きが取れなくなるという。
実習は同校プールで行われ、最初に酒田海保の内海康徳警備救難課長が、海に落ちた際の対処について▽慌てない▽無駄な動きをしない▽浮いて待つ―の3つを呼び掛け、「人が海に落ちたのを見た場合、自分では助けに行かないで。必ず大人に助けを求めてほしい」と講話した。
引き続き元巡視船潜水士、元海上保安庁特殊救難隊員ら3人が実技指導。児童たちは服を着たままプールに入り、体を大の字に伸ばして浮き続けるこつを学んだほか、空のペットボトル容器を抱いて助けを待つ訓練をした。
実習は今月23日、同市の新堀小学校でも行われる。