2014年(平成26年) 7月22日(火)付紙面より
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庄内地方全18酒蔵の銘酒をはじめ約130種の県産日本酒が勢ぞろいした「庄内 酒まつり2014」が19、20の両日、鶴岡市のJR鶴岡駅前にあるJA全農山形鶴岡倉庫で開かれた。2日間で延べ約1万人(主催者発表)が来場。特製の試飲用アクリル製枡(ます)を手にした参加者が米倉庫の風情ある建物内で次々と飲み比べ、庄内の酒を堪能した。
鶴岡食文化創造都市推進協議会(会長・榎本政規市長)が中心となり、昨年から始めた鶴岡食の祭典「鶴岡ふうど(食×風土)駅スポ」の一環で、今年は山形DCに合わせて酒蔵や酒販、農協などの関係者で実行委員会を組織しオール庄内の酒蔵参加による初の大イベントとなった。
白壁に梁(はり)の木材がむき出しとなった鶴岡倉庫内に各蔵元のブースがずらりと並び、入場口から出口までを一方通行にして日本酒を提供。参加者には入場時にイベント名入りのアクリル枡や庄内地酒名鑑の冊子などが渡され、思い思いに好みの酒を味わった。
初日の19日は午後2時に開場。蒸し暑い天候の中、県内外から集まった左党の長蛇の列ができ、混雑のため一時入場を制限する場面も。倉庫の屋外には漬物やピザ、海鮮焼きなど食のブースも数多く並び、銘酒とともに庄内の食を楽しんだ。
千葉県から夏休みを利用して県内旅行に訪れた男性(54)は「山形のお酒は大好き。このイベントがあったので目的地を山形にした」と話し、真室川町の男性(51)は「庄内の酒が大好きで毎日飲んでいる。なかなか地元では手に入らない酒を味わえて楽しい」と満足した様子。
また、仙台在住の友人2人とともに山形市から鉄路で訪れた女性(28)は「ネットでイベントを知り、いろんな日本酒が飲めそうと思って来た。好きな酒が見つかりそう」と笑顔で話し、地元の鶴岡市の女性(41)は「人出にびっくり。庄内の酒でこんなに人が呼べるんだとあらためて思った」と話していた。
2日目の20日は、鶴岡の旬の食材を使って作る「まま、んめ?丼コンテスト」、市内の洋菓子店14店が参加した「鶴岡シルクスイーツ博覧会」のイベントも行われた。