2014年(平成26年) 7月22日(火)付紙面より
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俳聖・松尾芭蕉が鶴岡に滞在したことにちなむ「海坂の芭蕉小祭り」が19―21の3日間、同市馬場町の丙申堂などで開かれた。20日は芭蕉も通った内川の舟下りを楽しみながらの吟行など風流な催しが行われた。
鶴岡で育まれてきた俳諧の伝統や風流心を発掘し楽しもうと、市民有志が実行委員会(渡部正芳代表)をつくり、2004年から続けている。
20日の吟行舟下りには地元の俳句愛好者ら10人が参加。川舟2隻に分乗し、内川の柳橋から、芭蕉が酒田に向かうため乗船したという大泉橋付近の「芭蕉乗船地跡」を経て、昭和橋付近まで30分ほどの舟下りを楽しんだ。
内川の舟下りは3度目という地元の女性は「川から見る景色は、地上からの景色とはまるで違い、とても新鮮に見える」と喜んでいた。
一行はその後、芭蕉が滞在した同市山王町の長山重行邸跡、山王日枝神社などを経て、丙申堂に行き投句した。そのほか、丙申堂と山王町江鶴亭では芭蕉関連の資料展、21日は市中心部の芭蕉の足跡などをたどる「まち歩き」も行われた。