2014年(平成26年) 7月23日(水)付紙面より
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パッケージクラフト作家として活躍する、新潟県上越市在住の高橋和真さんが制作した立体作品などを紹介する特別展覧会「高橋和真パッケージクラフト展 変身する空き箱たち」が鶴岡アートフォーラムで開かれ、身近な空き箱で作られた動物やロボットたちが訪れた人たちを楽しませている。
鑑賞するだけの展示会ではなく、身近なパッケージで作られた作品を展示し創作意欲を刺激する展示を行うとともに観覧者が参加できる展覧会を開こうと同フォーラムが企画した。
会場には上越市で開催した工作教室で作ったカタツムリやウサギ、ひな人形、桃太郎などを展示したほか、テーマ別にバッグや時計などの日用品、ロボット、鎧兜(よろいかぶと)、本物そっくりな自転車などの乗り物、13種類の動物でできた等身大のライオンや建物などが並んだ。参加型創作展示コーナー「鶴おかしの箱の街をつくろう!」では、観覧者が自由に参加し、箱で家や動物を作って会場に展示された街に飾って楽しむことができる。
初日の19日は高橋さんによるアーティスト・ツアーが行われ、多くの観覧者が訪れた。高橋さんは「パッケージデザインを生かして作品を作る、文字は切らない」などとルールを紹介しながら、作品に施された仕掛けや隠れたこだわりなどを説明。参加者たちは「すごい」「細部まで精巧」と感想を話しながらツアーを楽しんだ。
横山小4年の榎本洸星君(9)は「自転車がかっこよくて細かい所もすごかった。家で作ってみたい」と笑顔を見せた。高橋さんは「箱のデザインがどのように使われているのか、文字を切らないというルールがあることを知って作品を見てもらえれば」と話していた。
展示は来月24日まで。高橋さんのアーティスト・ツアーは8月16日も開催。担当学芸員によるギャラリー・ツアーは8月2、23日に行われる。8月17日はワークショップ「ご当地パッケージでカモシカをつくろう!」を実施。参加費は500円。時間はいずれも午後2時から。問い合わせは同アートフォーラム=電0235(29)0260=へ。