2014年(平成26年) 8月6日(水)付紙面より
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高校生が医療の現場に触れる「オープンホスピタル」が5日、鶴岡市立荘内病院(三科武院長)で開かれ、将来医師などを目指す高校生たちが救命処置の体験や院内見学をした。
地域医療における中核病院としての役割を知ってもらうとともに、体験を通して医療の現場に触れて医師などを目指す思いを深めてもらおうと同病院が2011年から毎年実施。4回目の今回は鶴岡南、鶴岡北、鶴岡東の1、2年生合わせて10人が参加した。
午前中はオリエンテーションに続いて人工呼吸や心臓マッサージ、気管挿管などの救命処置の模擬体験、手術室の見学、消化器検査の模擬体験などを行った。
消化器検査模擬体験では、上部消化管と大腸に細い管を入れて内部の潰瘍やポリープなどを調べる胃・十二指腸ファイバーと大腸ファイバーを使って、模型の胃や腸の内部を検査した。三科院長らの手本を見学した後、高校生たちも次々に挑戦。「よく観察して」「奥に向かって進むように管の向きを調整して」とアドバイスを受けながら高校生たちは真剣な表情でモニターと模型に向かっていた。
鶴岡南高2年の五十嵐愛さん(16)は「将来医師になりたくて参加した。今日の経験を今後に生かしたい」と話していた。
午後からは内視鏡外科手術、腹腔鏡外科手術の模擬体験などが行われた。