2014年(平成26年) 9月30日(火)付紙面より
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鶴岡市越中山の月山あさひ博物村の月山ワイン山ぶどう研究所(斎藤浩之所長)で、朝日地域特産の月山ワインの仕込み作業が行われている。
月山ワインは、赤がヤマブドウとヤマブドウ交配種、白がブドウ品種の「セイベル」と「甲州」が主な原料で、芳醇(ほうじゅん)な香りとすっきりとした味わいが特徴。朝日村農協(現JA庄内たがわ朝日支所)が1979年に製造を始め、翌年にロゼを販売。81年に赤と白が加わり、本格的に醸造が始まった。現在年間約12―13万本(720ミリリットル換算)を生産している。
今シーズンは白ワインが今月20日ごろから、赤ワインが25日から仕込みを開始。同研究所によると開始時期は例年に比べて早く、そろそろ最盛期を迎えるという。27日午前は、籠に入った山ブドウが次々と搬入され、所員たちがベルトコンベヤーに山ブドウを投入し、大型の搾汁機にかけると、辺りには甘酸っぱい香りが広がった。1日で約10トンの山ブドウが搬入される見込みという。今年のブドウの作柄について斎藤所長は「8月末からの寒暖差で登熟が進んでいるようだ。品質は例年になく良く、おいしいワインが期待できそう」と話していた。
白の新酒は来月20日ごろに発売される予定。仕込み作業は11月末ごろまで続くという。