2014年(平成26年) 10月2日(木)付紙面より
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クロマツ林などに生えるキノコの一種「ショウロ(松露)」を使った炊き込みご飯が試作され、このほど酒田市の酒田調理師専門学校で関係者が試食した。
ショウロは高級食材のトリュフの近縁種で、「美味」とされる。酒田市では特産化と海岸林の保全を狙いに先月から、山形大農学部、天真学園高と連携し、森林整備と発生との関係を調べる調査事業に乗り出した。
試作品は、先に同市光ケ丘のクロマツ林で調査の準備作業を行った際、天真学園高の生徒らが見つけたショウロを使ったもの。酒田調理師専門学校の池田秀子教頭が、輪切りにし、枝豆「秘伝」と栗を一緒に入れた炊き込みご飯に仕立てた。
池田教頭は「今春も作ったが、今回はまだ本格的な収穫期前ということもあり、香りや食感が春に比べいまひとつ。採れた7個ほどのうち使えたのは2個だけで、珍しさと季節感を味わってもらう感じの料理になった」と話した。
ショウロは春と秋の年2回、収穫期があり、秋の収穫期は10月中旬から。池田教頭は「今後に期待したい」と、今度は吸い物などにも挑戦する予定だ。