2014年(平成26年) 10月4日(土)付紙面より
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加茂水産高校(佐藤淳校長、生徒155人)と湯野浜小学校(阿部美恵子校長、児童112人)の「学習会と合同放流」が3日、湯野浜小裏の海岸で行われ、子どもたちがヒラメの稚魚放流を通してヒラメの生態について学んだ。
加茂水産高校では、1992年度から栽培漁業の理念と技術を習得させることを目的に、中間育成したヒラメの稚魚を県内の海岸に放流してきた。また学習会を通じ加茂水産の生徒が講師として湯野浜小の児童に接することで学習効果を高めている。この日は加茂水産の海洋資源科アクアライフ系3年生15人、湯野浜
小の5年生13人が参加した。
初めに湯野浜小で「ヒラメは何を食べているの?」、「ヒラメは何歳くらいまで生きるの?」などクイズを通してヒラメの生態を学んだ。その後、小学校裏の海岸で高校生の指導の下、「波に乗せてあげるように放そう」とアドバイスを受けながら手ですくって稚魚100匹を放流した。湯野浜小5年生の工藤弘陽くん(10)は「ヒラメはぬるぬるしていた。大きくなってほしい」と話した。放流した稚魚は多くが庄内近辺の海洋で成長し、3―4年後に30センチほどまで大きくなるという。