2014年(平成26年) 10月5日(日)付紙面より
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森と海に関わる関係者や地域住民らによる森づくり活動「豊かな森と海づくりinあつみ」が4日、鶴岡市鼠ケ関で行われ、参加者が海浜公園でクロダイを放流したほか、特設会場でヤマザクラなどを植樹した。
本年度の「第38回全国育樹祭」と2016年度の「第36回全国豊かな海づくり大会」の山形県開催記念として、森づくり活動を通して自然の恵みを享受し、守り育てる心を次世代に継承しようと県や温海町森林組合、自治会などがつくる実行委員会(大井喜助会長)が実施した。
この日は午前8時半から同市鼠ケ関の海浜公園で、鼠ケ関小(五十嵐芳昭校長)の全校児童91人によるクロダイ稚魚の記念放流が行われた。児童たちは同市三瀬の県栽培漁業センターで今年5月末にふ化した体長約5センチの稚魚をバケツに入れ、海際に並んで「大きくなってね」「元気でね」と優しく放流。3年の平方和奏さん(9)は「魚が大きくなるためには海も森もきれいにしないといけないと分かった」と話していた。
児童たちは林業専用道「橋掛線」のトレッキングを行い、午後からは鼠ケ関橋掛地内の特設会場で開会式や漁業者、児童らによる植樹活動、間伐施業実演などが行われた。