2014年(平成26年) 11月20日(木)付紙面より
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人口減少の一因である若者の県外流出に歯止めをかけようと、酒田市が「高校生地元定着事業」として企画した企業見学ツアーが18日、市内の6企業で行われ、県立酒田光陵高校(阿部進校長)の電子機械、機械両科の2年生計76人が地元企業に理解を深めた。
高校生から地元企業を見学してもらい、理解を深めてもらうことで地元就職を促進しようと、市が本年度初めて企画した事業。9月の酒田南高を皮切りにスタートし、来年3月まで計4校の就職希望者が、市が募った約30の協力企業のうち各校で選択した企業を回り、見聞を広めてもらう。
この日は、電子機械科36人が本間ゴルフ酒田工場、酒田共同火力発電、酒田天然ガス、機械科40人がアライドテック、花王酒田工場、松岡をそれぞれ見学。このうち本間ゴルフ酒田工場では、担当者の案内でゴルフクラブ製造の工程などを見て回った。
また、酒田光陵OBで昨年4月に入社した牧将汰さん(20)が先輩講話。「先輩に技術を学びながら作業をしている。全工程を知り尽くし、一人でクラブを作るのが最終目標」と話した上で、「勉強とスポーツを両立し、目標を持って頑張ってほしい」と後輩にエールを送った。
参加生徒の一人、高橋直樹君(17)は「校内では学ぶことができないことを学ぶことができた。県外就職希望だが、知っている環境の中で仕事ができることもあり、地元での就職も考えたい」と話していた。