2014年(平成26年) 11月21日(金)付紙面より
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酒田市市条に20日、そば店「ふれあい処(どころ)いぶき」が開店した。同地区を拠点に活動しているNPO法人「いぶき」(星川龍一理事長)が、引きこもりがちな高齢者の居場所づくりを目的に企画したもので、“従業員”は市内在住のおばあちゃんたち。初日から大勢が訪れ、おばあちゃんたちは調理や接客に追われた。
「いぶき」は2008年に結成。09年から高齢者の居場所づくりとして地区内の事務所「いぶきの家」を高齢者に開放している。事務所に集う高齢者、特におばあちゃんたちの間で昨年10月、「ここで飲食を提供したい」という声が上がり、星川理事長らと協議。同法人スタッフが衛生管理者資格を取得した上で、同法人が捻出した「開店資金」で水回りなどを改修した。
従業員は市内在住の60―70代のおばあちゃん13人。メニューは「働く人もお客さんもお年寄りが中心。やけどをしないように」(星川理事長)と、「冷たい肉そば」のみ。500円(税込み)で提供する。
従業員の一人、齋藤末子さん(67)=酒田市新橋二丁目=は「体を動かしたいと思った。頑張って長く続けていきたい」と話していた。
「ふれあい処いぶき」は火―土曜の午前11時―午後2時にオープン(祝祭日は休み)。問い合わせは同法人=電080(6048)6541=へ。