2014年(平成26年) 2月22日(土)付紙面より
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3月3日のひな祭りを前に、春の訪れを告げる風物詩の「雛(ひな)菓子」作りが鶴岡市内の菓子店で行われている。
同市の和洋菓子製造販売「木村屋」(吉野隆一社長)では、今月に入ってから雛菓子作りを始めた。白あんと求肥などを混ぜて練った生菓子の練り切りに食紅で色を付け、子どもの健やかな成長を願うタケノコなどの野菜、サクランボや桃などの果物、縁起物のタイなどさまざまな形を作り、寒天で光沢を出し、エアブラシや木べらを使って一つ一つ丁寧に仕上げている。
20日は菓子職人たちが雛菓子作りや箱詰めなどの作業に追われていた。ピークは25日ごろで、3月初旬に一度終わり、旧暦用として同月中旬に再開する。同社では「雛菓子作りは手間がかかって大変だが、鶴岡のひな祭りには欠かせない風物詩」と話していた。雛菓子は15日から、同社全店舗で販売している。
2014年(平成26年) 2月22日(土)付紙面より
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鶴岡市の西郷小学校(鷲田啓一校長、児童140人)で20日、学校給食交流会が行われ、6年生の児童27人と農産物を提供している生産者らが交流を深めた。
同市では学校給食への鶴岡産野菜の利用推進のため、2016年度まで鶴岡産野菜の地産地消率50%以上を目指し、11年度に市内JAや野菜生産団体と納入協定を締結。今回の交流給食は、生産者による農産物の説明や児童との交流を通して食育と地産地消の推進、生産意欲の向上につなげようと、食に農産物を提供しているJA鶴岡地産地消グループ(松浦敏会長)が協定締結後初めて実施した。同グループでは、ジャガイモ、キャベツ、小松菜、ホウレン草など12品目を学校給食食材として協定を結んでいる。
この日は生産者の佐藤節さん、佐藤恵子さん、グループ事務局などから5人が同校を訪問。初めに市農政課の齋藤健一さんが「地産地消は地元で作ったものをみんなで食べて応援しようという取り組み」と紹介。続いて佐藤節さんと佐藤恵子さんが、自分たちで生産している小松菜の葉やニンジンの種を見せながら成長過程や特徴を紹介した。子どもたちは「作っているニンジンの種類は」「大根はどの部分が一番甘いの」などと積極的に質問していた。
給食は同グループが提供した小松菜が入ったみそ汁、麦ご飯、五目ご飯の具、肉団子甘酢あんかけ。生産者らと交流を楽しみながら子どもたちが「おいしい」と給食を味わっていた。