2014年(平成26年) 7月1日(火)付紙面より
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酒田市相生町二丁目の妙法寺境内で28日、庄内のまど古本市組合(小松広幸代表、8人)による古本市が開かれ、出品者が持ち寄った古本を市民らが次々と買い求めた。
同市中心部の相生町二丁目、中央西町、中央東町にかかる通称・寺町地区の活性化を図るとともに、同じ価値感を持った人から本を楽しんでもらいたいという願いを込め、同組合が妙法寺の協力で初めて企画。「あまり予算を掛けずにすぐに始められることから古本市にした」(小松代表)という。同寺境内にある「七曲り稲荷」にちなんで「七曲り古本市」と銘打った。
この日は午前10時ごろに6店舗がオープン。ブラジル関連誌、サッカー専門書、絵本などがずらりと並んだほか、アクリルたわしやティッシュカバーといった手作り雑貨販売もあり、ぶらりと立ち寄った市民は立ち読みした後、組合員と本について会話を交わし買い求めていた。
小松代表は「古本は出品者自身の生き方が垣間見られるもの。今後も定期的に開催するとともに、始めやすいイベントとして他地域にも提案していきたい」と話していた。次回の「七曲り古本市」は8月9日午前7時から同11時の予定。同29日夜には同市砂越の洋服店でも行う。
2014年(平成26年) 7月1日(火)付紙面より
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「貴婦人」の愛称で知られる蒸気機関車「C57」が28、29の両日、JR羽越本線村上駅―酒田駅間で運行。初日の終着駅となった酒田駅では、新潟デスティネーションキャンペーン(DC、6月30日まで)と山形DC(9月14日まで)の引き継ぎ式が行われたほか、乗客を地酒などでもてなした。
山形DCの一環。「SL山形DC架け橋号」と名付けられた列車は、普段はJR磐越西線新潟駅―会津若松駅間で運行している「SLばんえつ物語号」で8両編成。28日は午後4時半ごろ、煙を吐きながら酒田駅に到着。セレモニーでは新潟県の田村定文観光局長が「新潟のにぎわいを山形に。山形DCの成功を祈る」と述べ、「引き継ぎ証」を本県の小野真哉観光経済交流局長に手渡した。小野局長は「山形、新潟が観光を盛り上げ、日本海側が元気になるようにしたい」と語った。
ホームに降り立った乗客330人に地酒、ヨーグルトが振る舞われたほか、酒田ばやし保存会メンバーによる演奏も行われた。同駅ホームには「貴婦人」をひと目見ようという家族連れやファンが訪れ、盛んにカメラのシャッターを切っていた。
SLは29日午前、村上駅に向けて出発した。