2014年(平成26年) 7月17日(木)付紙面より
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開催中の観光キャンペーン・山形デスティネーションキャンペーン(DC)の関連イベントとして、酒田市の泉小学校(小松恒彦校長)で16日、「観光おもてなし講座」が開かれ、同校3年生が観光とおもてなしについて考えた。
山形DCにあたり、広く児童・生徒たちから観光客へのおもてなしの気持ちを養ってもらうとともに、酒田の歴史・自然・文化的遺産を見直してもらおうと市が企画。14日に酒田一中で、15日には酒田六中でそれぞれ開催した。
この日は泉小3年生66人が参加、市観光振興課主査の土門馨樹さんが講師を務めた。土門さんは観光について「出掛けて行き、いろいろなことを学ぶ旅」「旅人を温かく、快適に迎える仕事・おもてなし」と紹介し、「たくさんの人が来て街がにぎやかになる、店の売り上げが上がって暮らしが豊かになる、などたくさんの効果がある。酒田を全国に発信してほしい」と述べた。
また、土門さんが観光客役となり、児童代表が応対。児童たちは「新井田川という川が流れていて橋を渡った先が山居倉庫です」「お気をつけて、どうぞ」と答えると、拍手が沸いた。参加児童の一人、下田耀斗君(8)は「酒田は良いところがたくさんあって何を教えていいか迷うけど、考えて観光客に教えたい」と話していた。
市は随時、同様の講座を開催していく方針。
2014年(平成26年) 7月17日(木)付紙面より
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鶴岡市の渡前小学校(土屋常義校長、児童122人)に16日、山形大農学部附属やまがたフィールド科学センター(センター長・吉田宣夫教授)から子ヤギ1頭が贈られ、子供たちを喜ばせた。地域の人たちの協力の下、1、2年生を中心に子供たちが愛情を込めて育てていく。
同校では昨年9月、生まれたときから飼っていたヤギ「コロ」が11歳で死亡。それを聞いた吉田教授と土屋校長が相談し今年2月には「いのちの教育」として、同センターで試験研究用に飼っているヤギのうち、妊娠中の「トントン」「ゆうこさん」の2頭を同校に預けた。5月初旬に2頭は子ヤギを2頭ずつ(雄3頭、雌1頭)出産。子供たちはそのシーンを見た感動を作文にした。先月12日に6頭はいったん、センターに戻ったが、うち1頭があらためて同校に寄贈された。
贈られたのは、トントンの子で、体長約70センチ、体重約7キロの雌。伝統的に世話係となっている1、2年生たちが「トコちゃん」と命名した。「トントンの子供」の意味という。
この日、トコちゃんは、吉田教授や学生ら同センターの6人、飼育を指導している「ヤギおじさん」こと、小野寺勇治さん(76)とともに同校を訪問。まず1、2年生計41人が対面し「かわいいー」「大きくなった」と再会を喜んだ。体育館で行われた全校集会では土屋校長は「たくさんの方々の理解と協力があってできること。皆さんが家族となり、面倒を見てあげて」とあいさつ。児童を代表し、2年生の金内蒼君(8)が「僕はお母さんがいないと寂しいけど、トコちゃんはトントンから離れて一人で来た。トントンの代わりに、トコちゃんのお兄ちゃんになる」と歓迎の言葉を述べた。