2014年(平成26年) 7月2日(水)付紙面より
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出羽三山の主峰・月山(1984メートル)が1日、開山した。登山口の月山8合目付近は早朝からガスが立ち込め午前中は雨が降るあいにくの天候だったが、県内外から参拝者が訪れ、残雪を踏みしめながら山頂を目指した。
月山は、山頂の月山神社に月読命を祭り、天照大神を祭る伊勢神宮(三重県)と双方を参拝するものとして古来より多くの信仰を集めてきた。今年は20年に1度、山頂の本殿を造り替える「月山神社式年遷座」の年に当たり、大規模な造り替えを行った1994(平成6)年以降では今年が最後の社。式年遷座の一連の儀式は、夏山シーズン後(9月15日以降)に行われる。
登山口のある8合目駐車場は開山祭に合わせて、前日から山小屋に泊まったとみられる車で早朝から満杯状態。ガスがかかった中、白装束に身を包んだ講中の信者や登山客、地元自治体の職員らがそれぞれ山頂を目指した。
池塘(ちとう)が点在する8合目の弥陀ケ原湿原ではチングルマやヨツバシオガマなどの高山植物が咲く一方、9合目近くには雪渓が残り、参拝者は足元を確かめながら歩を進めた。夫婦で訪れた仙台市青葉区の保志悦男=山伏名・長快=さん(61)は「夏山の月山は50年以上、開山の日には30年以上登っている。自然が豊かでまた来たいと思うとともに、自分自身を見つめ直す山としての魅力がある」と話していた。
午前11時からは山頂の月山神社本宮で開山祭の神事が行われ、祖先の冥福や五穀豊穣(ごこくほうじょう)、家内安全などを願った。
2014年(平成26年) 7月2日(水)付紙面より
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県は、お見合いや婚活イベントなど独身男女の出会いを支援している「やまがた結婚サポートセンター」(山形市)の庄内支所を鶴岡市錦町に開設した。
同センターは、少子化の大きな要因となっている未婚化や晩婚化への対策として2012年5月、県が民間に事業委託して開設した。今年4月から株式会社山形街づくりサポートセンター(山形市)が受託している。
事業は、登録会員を対象にしたお見合い支援をはじめ、カップリングパーティーなど婚活イベントの情報提供、企業間の独身男女の交流支援など。
このうちお見合い支援事業「出逢いやまがた」は登録制で、会員自身がセンターに備え付けの専用端末で異性のプロフィルを検索・閲覧、出会いの申し込みを行う。センターでは最初の1対1の出会いまでをコーディネートする。登録料は1万円で、3カ年有効。会員は6月22日現在、515人(うち庄内は88人)。
また、県内の婚活イベント情報は、センターのホームページでも公開しているほか、登録無料のメールマガジンでも配信している。
庄内支所は、利便性を高めさらなる利用促進を図ろうと先月中旬、山形市以外では初めて開設した。従来は山形市まで足を運ばなければできなかった登録や端末閲覧を支所で行える。完全予約制のため、他人に気兼ねなく来所できる。
開設は当面、毎週月・水・土曜日の3日間で、時間は月・土曜が午前10時―午後6時、水曜が午前11時―午後7時。専属スタッフが2人いて、応対する。
スタッフの阿部愛さんは「ウェブ中心の予約制で、自分に合った相手をじっくり探せる。すてきな出会いを」と利用を呼び掛けている。
場所は全農山形鶴岡倉庫南側の市道沿い。問い合わせはやまがた結婚サポートセンター庄内支所=電0235(64)8895、電子メール=otoiawase2@ymsc-yamakon.net=へ。