2015年(平成27年) 2月18日(水)付紙面より
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鶴岡市の委託を受け、庄内地域産業振興センター(小林貢理事長)が実施する「新社会人スタートセミナー新社会人の基礎講座」が16日、鶴岡市末広町のマリカ東館で開かれた。今春地元企業への就職を控えた高校3年生たちが、良き企業人として必要なビジネスマナーを学んだ。
社会生活の基本的知識、ビジネスマナー、コミュニケーションの重要性、生活設計などを身に付けてもらおうと2006年から毎年この時期に開催しており、今年で10回目。今回は基礎講座のほか、「コミュニケーションスキルアップ」「実践的ビジネス・接客マナー」「製造・生産現場の基礎」の各講座が19日まで開かれ、庄内などの高校から約160人が参加。このうち初日の基礎講座はコンサルティング会社「メルサ」(仙台市)のキャリアカウンセラー・鈴木奈智子さんが講師として訪れ、約70人の高校生たちが「社会人としての自覚」「離職率の現状」「お金の使い方と注意事項」などを学んだ。
鈴木さんは「コミュニケーションは、伝える力、聴く力があって初めて成り立つ。新人のうちは分かったつもりにならず、先輩や上司に質問すること」とアドバイスした。また、高卒就職者の約39%が3年以内に離職していることを挙げ、「再就職の道は厳しい。3年後の自分の姿を具体的に思い描き目標をつくろう。仕事をする上で自分は何を大事にしたいのか、価値基準を1つでも見いだすことができれば踏ん張れるはず」と語った。
受講した渡部優太さん(18)=庄内農業高=は「自分のためになったと思う。今日学んだことを生かしていきたい」と話していた。
2015年(平成27年) 2月18日(水)付紙面より
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鶴岡市加茂の妙定寺(守山正純住職)で16日、「ヤクヨケ豆マキ大祈祷(きとう)会」が行われた。県内外から詰め掛けた信徒たちが、豪快にまかれる福豆を浴びて厄を払い、家内安全、身体堅固を祈った。
同寺の豆まきは日蓮上人の誕生日の16日に毎年行っており、上人が佐渡へ流罪となった際、島民を苦しめている大蛇を経文が書かれた小石で退治したという逸話に由来する。まかれた豆が体に当たると厄が払われ、食べると御利益があるとされる。
この日はあらかじめ100日間にわたり経が込められた豆が約600キロ用意され、県内外から約300人の信徒らが参列した。初めに「お上人」と呼ばれる僧侶たちが境内で冷水を浴びて身を清めた後、本堂で祈祷を行い、参列者の家内安全や身体堅固を祈願した。
約1時間の祈祷の後、5人のお上人が「南無妙法蓮華経」と唱えながら升を肩に担ぎ、豪快に豆まき。参列者たちは「こっちこっち」と身を乗り出し、威勢よくまかれる豆やミカン、餅などを身に浴びていた。
参加した佐藤結希菜ちゃん(6)は「あめも降ってきたよ。豆はおうちに持って帰ってみんなで食べます」と話していた。