2015年(平成27年) 3月20日(金)付紙面より
ツイート
4月に由良、小堅の両小学校との3校統合で新豊浦小としてスタートする鶴岡市立三瀬小学校(工藤健一校長、児童72人)で19日、閉校式が行われた。児童や保護者、教職員、地区住民などが出席し、創立以来140年の歴史と伝統を誇る「三瀬小」に別れを告げた。
三瀬小は1874年、「参成学校」として創立。「三瀬尋常小学校」「三瀬尋常高等小学校」「豊浦第一尋常高等学校」「豊浦国民学校」「豊浦村立三瀬小学校」と改称を経た後、1955年に市町村合併に伴い現在の「市立三瀬小学校」に改称。1993年に新校舎、プールの竣工完成式が行われた。これまで2800人を超える卒業生を送り出してきた。
閉校式には児童と教職員、保護者、地区住民、来賓など合わせて約150人が出席。田中芳昭市教育委員長の閉校宣言の後、難波信昭市教育長が「豊浦地区の教育に中核的な役割を担ってきた三瀬小は、新たな歴史を刻み始めるが、育んできた古里を思う心を大切にしてほしい。伝統をいつまでも受け継いで」と式辞を述べた。
続いて工藤校長が「それぞれの小学校の良さを受け継ぎ、新たな学校の基盤としていかなければならない。新しい仲間たちと大きく豊かに成長していってほしい」とあいさつした。児童たちは一人一人が呼び掛けし、校舎の思い出や感謝の気持ちを告げた。