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2015年(平成27年) 3月21日(土)付紙面より

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かまくらの中で最後の語らい 大網小恒例の卒業式で門出祝う

 鶴岡市立大網小学校(渡部敬校長、児童14人)の「かまくら卒業式」が18日、同校で行われた。2人の卒業生と先生がかまくらの中で6年間の思い出を語り合い、学びやを巣立った。

 かまくら卒業式は1980年、当時の校長や6年担任の教諭らが豪雪というマイナス要因をプラスに変えようと、かまくらの中で卒業生と思い出を語り合い、卒業の喜びを分かち合ったのが始まり。その後、卒業生や在校生、職員、地域住民の手でかまくらを作り、卒業生の“最後の授業”として恒例行事となった。

 この日卒業したのは遠藤美咲さん、井上茉奈さんの2人。初めに体育館で卒業証書授与式が行われ、渡部校長が2人に卒業証書を手渡し「なぜ人は勉強するのか。私は『自分が学んだことを他人の幸福に生かすため』ではないかと思う。2人の成長に期待したい」と式辞。また、「何事も一生懸命に、素早く取り組む2人にこの言葉を贈りたい」と“敏”の一字が書かれた色紙を贈った。

 続いてグラウンドに作られた高さ約5メートル、直径約10メートルのかまくらに、卒業生と渡部校長、6年担任教諭が入り、お汁粉を食べながら6年間の思い出や中学校での目標などを語り合った。卒業生たちは「かまくらの中で卒業式ができてうれしい」「中学でもスキーを頑張る」などと話し、にぎやかに過ごした。最後の「門出の会」では在校生が卒業生にエールを送り、みんなで風船を飛ばして門出を祝った。

卒業生がかまくらの中で6年間の思い出を語り合った
卒業生がかまくらの中で6年間の思い出を語り合った



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