2015年(平成27年) 8月30日(日)付紙面より
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山形大理学部生物学科(山形市)の1年生約30人が今月24日から28日まで、鶴岡市立加茂水族館(奥泉和也館長)で臨海実習を行った。学生たちは同館近くの岩場に潜るなどしてウニや小魚などの生き物を採取。館内で観察やスケッチなどを行い、実践的な学習を楽しんだ。
一行は実習中、同市の今泉海岸周辺でプランクトンやムラサキウニ、岩場周辺に生息するヒトデやフグなどの小魚を採取。ウニは館内に持ち帰り、人工授精を行って発生と成長を観察した。他の生物もほとんどが観察の対象になるという。
寝泊まりも館内で男子はウミガメや魚の水槽前、女子はクラゲの水槽前に寝袋を持ち込んで睡眠をとったという。芹野公基さん(18)は「薄いマットを下に敷き、何とか我慢しながら寝ている。最初はつらいと思っていたが実際に海へ潜ったり、採取した生物の観察をしたりするのはとても楽しい」と話していた。
学生を指導する同大の半澤直人教授は「本年度入学した生物学科の1年生はこれまで座学が多く、今回が最初の実習。いろいろと体を動かすのも勉強なので実のある臨海実習となれば」と話していた。