2015年(平成27年) 1月31日(土)付紙面より
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「おもてなし力」アップを目的にした県庄内総合支庁の電話応対研修が29日、同支庁講堂で行われ、各課の職員が応対の心構えやボイストレーニングでレベルアップを図った。
同支庁が昨年度から取り組んでいるおもてなし力向上のための研修の一環。この日は管内の出先機関を含め全課から参加する形で、2回に分けて計45人が参加した。
講師は酒田市でコールセンターなどを展開する「プレステージ・ヒューマンソリューション」取締役の清水留美さんと、教育研修事業部の八巻育代さんの2人。清水さんが電話応対の基礎について講話、八巻さんがボイストレーニングや「よろしければ…」などクッション言葉を入れた実践トレーニングなどを指導した。
このうち1回目の研修では、初めに清水さんが電話応対の心構えについて講話。「スマホ世代は誰からかかってきたか分からない電話を取りたくない傾向にある」などと若者の意識を説明しながら、▽第一声は組織のイメージ▽名乗る▽メモを取る▽たらい回しは厳禁▽コスト意識を持つ―など受ける側の意識を説明。「タイムイズマネー。かかってきた電話は相手が負担している。長い保留はしていないか、無駄な説明はしていないかなど対応時間も意識して」とした。
受講した生活衛生課の女性職員(23)は「県民の方から電話を受ける部署なので、すごく勉強になる。これまで電話の最後に名乗りをしていなかったのですぐに実践したい」と話していた。
2015年(平成27年) 1月31日(土)付紙面より
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山形大のオリジナル純米大吟醸酒「燦樹(きらめき)」の新酒試飲会が29日、同大農学部(西澤隆学部長)で開かれた。鶴岡市高坂にある同学部の農場「やまがたフィールド科学センターエコ農業部門」(高坂農場)で栽培した酒造好適米「出羽燦々(さんさん)」を使い、地元の蔵元で醸造したもの。試飲した人たちからは「香りが素晴らしく感動を覚える」などの声が上がった。
大学のイメージアップを狙いに、2007年から高坂農場で栽培された出羽燦々を100%使った酒造りに取り組み、11年からは特別栽培の認証を受け、農薬や化学肥料の使用量を通常の半分以下に抑えている。醸造は11年から鯉川酒造(庄内町余目、佐藤一良社長)が担当。今年は生酒600本、熱処理した火入れ酒1000本(いずれも720ミリリットル)の計1600本を2月2日から限定販売する。
試飲会には農学部の教職員や販売元となる大学生協の関係者など約30人が参加。西澤学部長が「皆さんに期待していただける新酒ができた。大いに売り上げに貢献してほしい。庄内の日本酒を応援するため、庄内の蔵元を中心にした日本酒の本を出版したいと考えている」、鯉川酒造の佐藤社長が「ほ場の土づくりの成果が表れ、とても素晴らしい酒米が収穫できた。今回は生酒の酵母を変更し、膨らみと切れを出すようにした。昨年までとは少し違う仕上がりになった」とあいさつした。
乾杯の後、生酒と火入れ酒の両方を飲み比べ。生酒を口にした参加者からは「とてもフルーティーな香りですっきりとした味わい。うまい」との声が広がった。高坂農場で栽培を担当した技術専門員の佐久間拓也さん(35)は「登熟期の天候にも恵まれ、とてもいい酒米ができた。家畜の堆肥を使った土づくりの成果も出ている。おいしい酒ができ、喜んでもらえるのがうれしい」と話した。
「燦樹」は生酒、火入れ酒とも山大の鶴岡、小白川、飯田、米沢の各キャンパス内生協で販売され、売り上げの一部は学生支援基金に寄付される。価格はいずれも1本1750円(税込み)。問い合わせは山大農学部企画広報室=電0235(28)2803=へ。