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2015年(平成27年) 10月21日(水)付紙面より

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昔ながらの足踏みに挑戦 南平田小で刈り取った稲の脱穀作業

 酒田市の南平田小学校(長岡均校長)の5年生41人が19日、稲の脱穀作業を体験した。5月に自ら手植えした後、総合学習を利用して観察活動を続け、今月に入って刈り取りしたもの。児童は昔ながらの足踏み脱穀機を使って作業した。

 同校では1993年から毎年、外部講師の土田治夫さん(54)=同市飛鳥、農業=のほ場10アールを借り受け、土田さんとJA庄内みどり青年部員の指導で、5年生が総合学習や社会科の時間を活用して稲作に挑戦。校内で開催している「収穫感謝祭」で、おにぎりなどにして味わっている。

 今年も土田さん、青年部員の指導で、つや姫の苗を田植え。追肥などは土田さんが担当、児童たちはこれまで丈の伸び具合などを観察しながら大切に育ててきた。今月7日に刈り取り作業を行い、その後はくい掛けして天日で乾燥させた。

 同校で行われた脱穀作業では、昭和初期まで平田地域で使用していたという足踏み脱穀機3基を用意。土田さんから「回転方向に気を付けて」「足を動かしながら、同時に手も動かすこと」と教えてもらった後、児童たちは周囲をブルーシートで囲んで体験。中には回転速度を上げ過ぎ、稲わらごと飛ばされる児童たちもおり、「稲はしっかり持って」などと指導を受けていた。

 小川永遠君(10)は「僕たちは田植え、稲刈りしかやっていなけど、農家の人は他の仕事もやって育てている。すごい」と。兵田桂音君(11)「昔の人は機械化が進んでなくて大変だったんだなと思った」と話していた。

 同校によると、今年の収穫感謝祭は12月上旬に開催する予定という。

大切に育ててきた稲の脱穀作業をする児童たち
大切に育ててきた稲の脱穀作業をする児童たち


2015年(平成27年) 10月21日(水)付紙面より

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大網小来春閉校 伝統と歴史刻む碑除幕

 学校再編により来春閉校する鶴岡市立大網小学校(渡部敬校長、児童15人)の記念碑が同校敷地内に建立された。18日は現地で除幕式があり、学校の伝統と歴史を伝える記念の碑がお披露目された。

 大網小は1879(明治12)年、大洞寺開進学校として開設。その後、田麦俣と七五三掛(しめかけ)に支校を設けた。小学校令の交付により86(同19)年、開進学校と両支校は廃止され、大網尋常小学校と、田麦俣に簡易小学校を新設。さらに6年後、小学校令の改正により大網尋常小と田麦俣簡易小は統合。現在の位置に新築移転された。

 同校の伝統と歴史を後世に伝えようと、2年ほど前から地元住民で記念碑部会(渡部政治部会長)を組織して計画。市や卒業生からの協力金で記念碑を建立した。

 記念碑は御影石製で幅約1・5メートル、高さ約0・7メートル。表面には校歌と校章を、裏面には同校の沿革が刻み込まれている。

 除幕式には他県へ移り住んだ卒業生や地元住民ら合わせて約500人が出席。渡部部会長が「記念碑には137年の歴史が刻まれている。閉校は残念だが、時代の流れだと思う」とあいさつ。その後の除幕で、最後の卒業生となる6年生2人をはじめ関係者らが、紅白の綱を引いて石碑を覆っていた白布を外した。

 6年生の遠藤雄輝君(12)と門脇千衿さん(11)は「今日は卒業生がたくさん集まって驚いた」「石碑ができて良かった。閉校は寂しいが、学校があったことを忘れないでいたい」などと話した。

卒業生や地元住民らが集まって記念碑を囲んで記念撮影
卒業生や地元住民らが集まって記念碑を囲んで記念撮影



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