2015年(平成27年) 10月6日(火)付紙面より
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酒田市の企業の技術や商品を広く紹介する「さかた産業フェア2015」が3、4の両日、同市入船町の市体育館で行われ、家族連れらが企業や学校のブースを回り、「匠(たくみ)の技」の数々に触れた。
旧市時代から続き一時途絶えていたが、2007年に復活して以来、毎年この時期に市と酒田商工会議所、酒田ふれあい商工会が開催している。地元企業にPRの場を提供することで、販路拡大、新商品の開発などを支援するのが狙い。今年は市内の企業や学校、団体など計56のブースが設けられた。
初日は午前10時のオープンとともに大勢の家族連れらが来場。特設ステージに設けた200インチのLED(発光ダイオード)大画面に来場者が描いた魚の絵を泳がせる「お絵かきバーチャル水族館」(酒田エス・エー・エス)、溶かした金属を活用したキーホルダー作り(県立酒田光陵高)といった各社・校のブースを巡り、「おもしろ実験」風のさまざまな体験などを通し、地元企業への認識を新たにしていた。
2日目の4日午後にはSADAさん(同市出身)、おだじさんによるコメディーマジックコンビ「キャラメルマシーン」がサイエンスマジックを披露。詰め掛けた市民らを魅了した。
2015年(平成27年) 10月6日(火)付紙面より
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出羽商工会主催の「あつみ温泉おもてなし祭り」が4日、鶴岡市のあつみ温泉街にある葉月橋通り周辺で開かれた。訪れた人は足湯に漬かりながら出店やライブパフォーマンスを楽しみ、温泉街のもてなしを満喫した。
温泉街の活性化を図ろうと、湯温海地区の有志で実行委員会を組織して、昨年から実施している。
この日、足湯「あんべ湯」がある葉月橋通りの会場では、地元住民らによる出店やオープンカフェが設けられ、地元出身のアーティスト深街エンジさんのライブ演奏も行われた。すっきりと晴れた秋空の下、訪れた人はゆっくりと足湯に漬かりながら、素朴なもてなしを楽しんでいた。
夫婦で訪れた三浦一彦さん(68)=鶴岡市小真木原町=は「ばら園の剪定(せんてい)を見に来た。足湯はちょうどいい温かさ」と話していた。
このほか、近くの朝市広場ではクラフトフェアやフリーマーケットが開かれ、多くの人でにぎわった。
祭りに合わせて、会場周辺に設けた花壇では、旧庄内藩酒井家第16代当主の酒井忠良さん(1888―1962年)が育てたことに由来する「殿様の薔薇(ばら)」の植樹も行われた。来年の春ごろに見頃を迎えるという。