2015年(平成27年) 11月10日(火)付紙面より
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酒田市民俗芸能公演会「民俗芸能フェスタ」が7日、同市の希望ホールで開かれ、神楽や番楽など県外を含む7つの民俗芸能が披露され、市民を楽しませた。
市民俗芸能保存会(池田金彌会長、加盟33団体)と市、市教育委員会が1969年から毎年開いている。同市に伝承されている多様な民俗芸能を保存・伝承し、郷土愛を育む狙い。
46回目の今年は、秋田県北秋田市の根子番学(国指定重要無形民俗文化財)、遊佐町吹浦の横町神代神楽をはじめ、新山延年舞(酒田市楢橋)、宮野浦日枝神社大黒舞(同市宮野浦)、福岡神楽(同市広野)、大町神楽(同市大町)、落野目神代神楽(同市落野目)の合わせて7団体が公演した。
このうち根子番楽は、源氏の遺臣、あるいは平家の落人が移り住んで行うようになったといわれるもので、この日は「露払い」「曽我兄弟」「鞍馬」の3演目を披露。鞍馬では、華やかな衣装の牛若丸が軽快なはやしに合わせ、弁慶が振り回す長刀の上を跳んだりして舞うと、観客は引き込まれるように見入っていた。