2015年(平成27年) 11月12日(木)付紙面より
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鶴岡市由良地区の魚食文化を発信する「ゆらまちっく海鮮レディース」(和田光子代表)が開発した「八乙女うどん」「おつまみ干しだこ」の発表会が11日、同市の由良コミュニティセンターで開かれ、地元の女性たちが試食した。
海鮮レディースは由良地域協議会「ゆらまちっく戦略会議」(齋藤勝三代表)が由良地区の魚食文化発信を狙いに2011年に発足。イベントなどでの魚食普及活動や魚を利用した商品開発を行っている。14年2月には由良沖で水揚げされ、流通に適さない規格外のコダイを使った「小鯛だし」を開発した。
発表した八乙女うどんは、その小鯛だしを練り込んだもの。西川町の玉谷製麺所の協力で1年以上かけて試行錯誤を繰り返した。ゆでると麺からだしが出るのでそのままゆで汁ごと食べられる。由良地区に伝わる八乙女伝説から名付けた。おつまみ干しだこも由良沖で水揚げされるが加工に手間がかかり、これまで市場で価値が付かなかったテナガダコを海鮮レディースたちが加工。一匹ずつ丁寧に塩でもみ洗いし、秘伝のたれに浸して干した。
発表会には地元住民ら6人が参加。初めに齋藤代表が開発の経緯を話し、うどんは「ゆでるとだしの香りがする」、干しだこは「加工に手間がかかるが、手をかければおいしい」と商品を紹介した。
参加者らは「だしが出ておいしい」「鍋にもいい」などと話しながら試食。佐藤イソエさん(75)=同市由良二丁目=は「既成のだしとは違う優しい味」と感想。和田代表は「うどんは試行錯誤を重ね、無添加にこだわって作った。子どもからお年寄りまで幅広く食べられる。干しだこはこのままはもちろん、水で戻してたこ飯にしてもおいしい」と商品をPRした。
新商品2つは15日、三川町で開かれる食の都庄内フェアに出品される。その後、市内の産直などで販売する予定。八乙女うどんは90グラム2把入り税込み300円。おつまみ干しだこは3連入り税込み500円。問い合わせは和田代表=電0235(73)2218=へ。