2015年(平成27年) 11月14日(土)付紙面より
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高校生から地元建設業について理解を深めてもらおうと、鶴岡市の県立鶴岡工業高校建築システム科の2年生37人が12日、県建設業協会鶴岡支部青年部(本間悟部長)の若手技術者らと地元で働くことなどについて意見交換。「地図に残る仕事」「ものづくりの現場を間近に見られる」など仕事の魅力を聞き、建設業の具体的な仕事のイメージをつかんだ。
全国的に建設業への就業者が減る中、全国を上回る割合で減少している県内で若手人材の確保や育成、地元定着率の向上などを視野に、同青年部が県庄内総合支庁の協力で本年度初めて企画した。
この日は同青年部のメンバー17人が同校を訪れ、初めに県庄内総合支庁河川砂防課の技師や同青年部の30代の若手技術者ら4人が設計や現場監督、専門職人と共に造り上げる仕事の内容などを具体的に説明。その後、同青年部のメンバーを加えて生徒が9班に分かれて、建設業と他業種の魅力の違い、地元と都会の違い、地元へ就職する利点などをテーマに意見交換。
高校生からは「どんな資格が役立つか」「辞めるのはどんなタイプか」などの質問が出され、青年部メンバーが「資格も大事だが、コミュニケーション力が求められる」「やりたい仕事の具体的な目標がないと、イメージと違ったなどと辞めていく人もいる」などと答えた。渡辺健介さん(17)は「地元の建築業への就職を考えているので、リアルな話を聞くことができてためになった」と話していた。
意見交換会に先立ち、学校近くで進められている市文化会館新築工事と致道博物館内の旧鶴岡警察署庁舎保存修理工事の現場をそれぞれ見学。市文化会館新築工事現場では最新の技術を使って進められる工事内容の説明を受けた。