2015年(平成27年) 11月17日(火)付紙面より
ツイート
国土交通省月山ダム管理所(槻山敏昭管理所長)主催のダム体験学習会が14日、鶴岡市朝日地域にある月山ダムで開かれた。関東や東北一円から集まった参加者たちが、ダムの放流時に水が通る「放流管」の内部などを見学し、ダイナミックなダムの迫力を体感した。
この日は午前と午後の2回に分けて行われた。このうち午前は東京や神奈川、埼玉、宮城などから訪れた9人が参加。職員の案内で管理用の堤体監査廊を通り、クレストゲートや放流管のゲート、堤体のたわみを測定するプラムライン室、最低部にある排水用の釜場などの設備を見学した。
このうち放流管は縦横約5メートルのコンクリート製で、春と秋の点検時期にしか入ることのできない施設。参加者たちは水が止められた状態の内部を興味深そうに見学。放流管のコンジット主ゲートがゆっくりと力強く開くと放流管に歓声が響いていた。
夫婦で全国各地のダム巡りをしているという村田智人さん(41)=群馬県伊勢崎市、会社員=は、「今日はかなり貴重な体験をさせてもらった。月山ダムは開放的な雰囲気があっていい」と話していた。