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2015年(平成27年) 12月8日(火)付紙面より

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渡米交流で学んだこと 心を通わせた感激語る

 酒田市の中学生海外派遣事業「はばたき」の報告会が5日、市総合文化センターで開かれ、この秋に9泊10日の日程で渡米した市内の中学生たちがホームステイや現地の中学生と交流した感激などを語った。

 市教育委員会が国際理解やコミュニケーション能力の養成などを狙いに1996年からほぼ毎年実施。今年は市内の中学2年生22人と教員ら4人の訪問団(団長・梅木仁酒田一中校長)が10月29日―11月7日に米国オハイオ州デラウェア市を訪問。同市のデンプシー中学校の生徒宅への5泊のホームステイを中心に、生徒との交流、ワシントンDCの見学などを体験した。

 この日は保護者らが見守る中、派遣された生徒たちが一人ずつ登壇し発表。ホームステイや中学での交流については「中学生に何とか折り紙を教えて感謝され、伝えようとする気持ちの大切さを学んだ」(酒田六中の佐藤壮馬君)、「別れる時、ホストマザーが泣きながら『あなたはもう家族だよ』と抱き締めてくれた。米国にも家族ができた」(東部中の佐藤愛夢さん)と、現地の人たちと心を通わせた感激などを報告した。

 ワシントンDCや旅行全般では「米国の歴史を知り、ふるさと酒田への関心が高まった。ワシントンのことを説明してくれたガイドのように、自分も酒田のことを伝えられるようになりたい」(酒田一中の土田瑞季さん)、「言葉が伝わらなくても、人は国を越えてつながり合えると実感した」(鳥海八幡中の青葉乃愛さん)、「笑顔は全世界に共通してたくさんの人を幸せにすると知った」(酒田三中の佐藤太紀君)など。

 梅木団長は総括で▽自分で決めた道を進むと強く、大きくなる▽環境が人を変える▽国は違っても心を通わせることができる―と生徒の気付きや成長を指摘。「世界に友達をつくり、地球規模で物事を考えられる人になって」と呼び掛けた。

米国に派遣された中学生たちが感動を報告
米国に派遣された中学生たちが感動を報告



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