2015年(平成27年) 2月3日(火)付紙面より
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三川町の東郷小学校(五十嵐良克校長、児童103人)で2日、「庄内凧(だこ)揚げ大会」が行われた。児童たちが家族や地元の高齢者らと共に作り上げた凧で伝統行事を楽しんだ。
昔ながらの庄内凧を伝承していこうと約40年前から続く同校の伝統行事。今年も5、6年生が大凧、3、4年生が中凧作りに取り組んだ。凧作りは冬休み期間に凧絵を準備し、休み明けには家族らの協力を得て竹ひご張りをして作業を進めた。先月16日には地元のお年寄りたちも協力し、反りを付けるなどして仕上げた。
この日は会場となった同校のグラウンドに北西の風が強く吹き付け、凧揚げには絶好のコンディションとなった。児童たちは凧の足を持ってもらうなどお年寄りや保護者らの手を借りながら、風のタイミングを見計らって凧揚げに挑戦。周りの凧と糸が絡まるなど苦戦しながらも、糸を強風に合わせて引っ張り、あっという間に上空に舞い上げていた。約100メートルの糸をいっぱいに流し、天高く凧を揚げ「重い、重い」と歓声を上げながら楽しんでいた。
参加した6年生の町野大悟くん(12)は「凧揚げは寒いのが大変。でも今年もうまく飛ばすことができて良かった」と話していた。
2015年(平成27年) 2月3日(火)付紙面より
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「雪の降るまちを」鶴岡冬まつりのメーン行事「第30回鶴岡音楽祭2015」が1日、鶴岡市中央公民館で開かれ、名曲「雪の降る街を」の作曲者・故中田喜直氏の作品を中心に、ゲストのソプラノ歌手・品田昭子さんや地元の合唱団が女声や混声で名曲を披露。外はいてつく天候の中、心豊かな時間を過ごした。
「雪の降る街を」は、中田氏が雪に埋もれた鶴岡の一夜の光景をモチーフに作曲したとされる。このメロディー発想の地にちなみ、実行委員会が1985年度から毎年、音楽祭を開催し、今年で30回を迎えた。
この日は斎小6年生によるミュージックベル「雪の降る街を」の演奏で幕開け。ステージは4部構成で行われ、第1部では「鶴岡の歌声」と題し、地元の合唱団や中学・高校の合唱部が女声や混声で中田氏の作品を中心に披露。中学生は女声合唱で「青空の小径」や「忘れなぐさ」で透明な歌声を響かせ、高校生と地元合唱団による「若者たちよ」はスケールの大きい演奏で聞かせた。
続く第2部は二期会会員で国立音楽大非常勤講師のソプラノ歌手・品田さんが登場。中田氏の代表作とされる47年発表の「六つの子供の歌」の6曲を高らかな歌声で披露。アンコールにも応えた。
第3部では中田氏夫人の幸子さんが主宰で中田氏の作品を演奏する混声合唱グループ「アンサンブル・メイ」を迎え、幸子さんの指揮で「あの夏でした」「だからその海をみない」など戦後70年にちなんだ平和の歌6曲を演奏。4部ではアンサンブル・メイと地元合唱団の総勢350人がステージに上がり、「雪の降る街を」「早春賦」などを合同演奏。会場いっぱいに歌声を響かせた。