2015年(平成27年) 2月4日(水)付紙面より
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酒田市の新堀コミュニティ防災センターで3日、世代間交流行事が行われ、新堀小学校の5年生たちが地区の高齢者たちの指導で「俵編み」に挑戦した。
同校では毎年、5、6年生が新堀コミュニティ振興会(奥山満好会長)の協力で、近くの学校田で田植え、稲刈りなどの稲作を体験。俵編みはその一環で、伝統技術の継承を通じて世代間交流を図ろうと20年以上前から続けている。
この日は5年生17人と、地区高齢者健康教室「はつらつ学級」の男性会員24人が参加。昭和30年代まで使っていたという木製の「俵編み機」に稲わらを7、8本ずつ入れ、4カ所で縦糸の麻ひも「編みふ」で三つ編みにしていった。
子供たちは、高齢者たちから「昔は冬仕事として、仲間が3、4人集まり、競争で編んだもんだ」「ゲス俵(ごみ用俵)なら編みふが2本でもいいが、米俵は隙間ができないよう三つ編みにする」など話を聞きながら、手取り足取り習った。
この日は学校の土俵に使う幅約85センチ、長さ約30センチの俵を約70枚製作。6月の相撲大会で使う予定。
2015年(平成27年) 2月4日(水)付紙面より
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鶴岡市の福栄小学校(宮島昭子校長、児童40人)で3日、児童たちが姉妹校の鹿児島県曽於市(旧大隅町)の笠木小学校にプレゼントする雪の箱詰め作業を行った。
両町の交流は、戊辰の役で旧大隅町の岩川私領五番隊が、旧温海町関川で庄内藩と激戦を繰り広げたという歴史を縁に1996年から始まった。両校では2000年から年賀状や手紙の交換などを通して交流を深めてきた。06年には姉妹校盟約を締結。福栄小では交流の一環で、南国の子供たちが喜ぶようにと雪のプレゼントを行っており、今年で17回目。
この日同校のグラウンドで行われた雪の箱詰めは児童38人が参加。初めに宮島校長から「福栄小の柔らかい雪を皆さんの温かい気持ちと一緒に箱に詰めて送りましょう。ぎゅうぎゅうに詰めると固くなるのでふわっと優しくするように」と箱詰めの注意点などを聞き、学年ごとに作業に取り掛かった。
児童たちは「福栄小では雪がたくさん降りました」とのメッセージや、かわいらしい雪だるまなどのイラストを添えた発泡スチロールの箱を6つ事前に用意。グラウンドに降り積もったきれいな雪を両手で優しくすくい、箱に約1立方メートルの雪を詰めていた。
箱詰めされた雪は6日には笠木小へ届くという。