2015年(平成27年) 2月6日(金)付紙面より
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JA全農山形(長澤豊運営委員会会長)による「ごはんの日」の活動の一環として酒田市のJR酒田駅前で5日早朝、JA職員が列車通学の高校生らに庄内産「はえぬき」のおにぎりを配布した。
低迷が続く県産米の消費拡大を図ろうと、同JAは毎月5日を「ご(5)はんの日」と定め、昨年10月からマラソン大会参加ランナー、通学・部活動中の生徒らにおにぎりや餅を配布している。庄内地域では初の取り組みとなった今回は次世代を担う子供たちの県産米への理解醸成、食育の一環として実施。職員6人が参加した。
具材に梅干し、おかか、鮭、昆布を用いた計400個を用意。職員たちは午前7時ごろから列車利用の生徒におにぎりを配布し、「毎月5日はごはんの日です。県産米消費拡大に協力を」と呼び掛け。受け取った生徒たちは「ありがとうございます」と笑顔を見せていた。
2015年(平成27年) 2月6日(金)付紙面より
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立春の4日、鶴岡市下川の善寳寺(五十嵐卓三住職)で恒例の「お水取り式」が行われた。県内外から大勢の参拝者が訪れ、家内安全や無病息災を願いながら境内の沢から清水をくみ取った。
2頭の龍が身を潜めているとされる「貝喰(ば)みの池」に注ぐ龍王沢から清水をくみ、同寺の守護神・龍神様にささげる立春の恒例行事。清水をくむと願いがかなうという言い伝えがある。
この日は晴れ間が見え、庄内一円をはじめ県内外から多くの参拝客が足を運んだ。気温が上がったこともあり、お水取り式が行われた同寺「奥の院」周辺は雪がほとんど見られなかった。貝喰みの池のそばにある龍神堂で祈祷(きとう)が行われた後、裏の龍王沢で五十嵐住職に続いて参拝者が水をくんだ。
僧侶の読経の声が響く中、参拝者たちは静かに手を合わせ、水をくんで朱色のたるに注いだ。たるは白装束の男性が担ぎ、参拝者と共に行列を組んで本堂へ運んだ。その後、本堂で立春大祈祷が行われた。
毎年参加しているという新潟市の60代主婦は「家族が何事もなく一年を過ごせるよう願いを込めた」と話していた。