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2015年(平成27年) 5月21日(木)付紙面より

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サクラマス学び放流

 酒田市の黒森小学校(岩本諒子校長、児童53人)の子供たちが19日、同市黒森の赤川右岸で「県の魚・サクラマス」の幼魚約3000匹を放流した。

 2001年から毎年、赤川漁業協同組合(黒井晃組合長)と市の協力で続けている。今回は5、6年生合わせて18人が参加。県水産振興協会内水面水産センター(遊佐町吉出)で13年秋にふ化し、体長15センチ、重さ30グラム前後に成長した幼魚を放流した。

 この日は放流現場で初めに、赤川漁協の五十嵐邦彦袖浦支部長がサクラマスについて、「ヤマメと同種で、放流後は海に下って成長し、早いもので1年後に体長60センチほどになって故郷の川に戻ってくる」など解説。「戻ってくるのは圧倒的に雌が多い。なぜかは自分で調べて」と学びを促した。

 その後、子供たちはバケツに入れてもらった幼魚を、川岸から次々に放流。昨年に続いて2回目という6年生の佐藤太一君(11)は「川に放すと、ものすごい勢いで泳いでいった。放流するまで、赤川にこんな魚がいるとは知らなかった。この小さな魚が、サケのように大きくなって帰ってくるのが不思議」と話した。

 サクラマスは味が良く、姿形も美しく、春の祭事食など地域の食文化として根付いていることなどから1992年、「県の魚」に指定された。来年に庄内地方で開かれる全国豊かな海づくり大会に向け、関係者は認知度を高めようと、PRを強化している。

サクラマスの幼魚を放流する黒森小の子供たち
サクラマスの幼魚を放流する黒森小の子供たち


2015年(平成27年) 5月21日(木)付紙面より

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保育士になりたい 地域で職場体験学習

 鶴岡市立藤島中学校(奥泉吉徳校長、生徒320人)の2年生が20、21の2日間、職場体験学習で地域内の32事業所を訪問。スーパーでの商品搬入や保育園で子どもと遊ぶなど仕事を体験し、働く意義を学んでいる。

 進路意識を高めるとともに、礼儀や言葉遣いなど社会のルールを学び生活力を身に付けてもらおうと毎年実施。2年生114人が2―9人ずつ、スーパーや工務店、老人福祉施設、地域活動センター、コンビニエンスストアなどを訪れ、午前9時から午後3時まで“勤務”している。

 初日の20日、藤島くりくり保育園(秋山文子園長、園児188人)には女子生徒9人が訪問。午前中は4、5歳児クラスに入り、園庭で一緒に外遊び。「お姉ちゃん、こっちこっち」と子どもたちに誘われながら、追いかけっこや砂遊びをした。太田ちこさん(13)は「将来保育士になりたい。大変だけど子どもたちの笑顔に癒やされ、楽しい」と話していた。生徒たちは給食の配膳やお昼寝の付き添い、工作作りなどにも取り組んだ。

 一方、1年生100人は同日程で2日間、農業体験学習として地元の農家を訪れ、地域の農業に触れている。

職場体験で保育士の仕事を経験する藤島中の2年生=20日
職場体験で保育士の仕事を経験する藤島中の2年生=20日



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