2015年(平成27年) 5月22日(金)付紙面より
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鶴岡市立鶴岡第三中学校(菱谷光雄校長、生徒654人)の1年生が21日、鶴岡市街地で東日本大震災復興支援の募金活動を繰り広げた。街頭に「募金お願いします」と元気の良い声を響かせ、通行人に協力を呼び掛けた。
同校は以前、福祉体験活動の一環として緑の羽根募金活動に参加してきた。2011年の東日本大震災以降は被災地復興支援の募金活動を実施しており、生徒が福祉の心を知るとともに、地域貢献などの意味を学んでいる。
今回は1年生約190人が30班に分かれ、鶴岡市役所やJR鶴岡駅前など市街地の6エリアに分散して約1時間にわたって募金活動を行った。このうち鶴岡商工会議所会館前では、6人の生徒が募金箱を手に「東日本大震災の被災地支援のため、募金の協力をお願いします」と大きな声を街角に響かせた。
通行人などが足を止めて募金箱に善意の一かけらを入れると、生徒たちは「ありがとうございました」と笑顔を見せていた。加藤萌衣さん(13)は「震災で大変な思いをしている人たちのため、少しでも手助けができれば」と話していた。
2015年(平成27年) 5月22日(金)付紙面より
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合併10年を契機に鶴岡市の「市民歌」を新たに制定するために設置された委員会の初会合が20日、同市役所で開かれた。委員からは「子供からお年寄りまで誰もが口ずさめて親しまれる市民歌を」「鶴岡市ゆかりのミスター・チルドレンの桜井和寿さんに作詞作曲を依頼しては」など多様な意見が出された。次回以降に制作手法を詰めていく。
旧鶴岡市には「金峰山に内川の流れ…」で始まる市民歌があり、各種会合で歌われるなどして親しまれていたほか、旧町村にも町民歌やイメージソング、音頭など「地元の歌」があった。2005年10月に旧6市町村が合併して新鶴岡市が誕生して今年で10年を迎えるのに合わせ、市民の一体感と愛郷心のさらなる醸成を図ることを目的に、「鶴岡市民歌」を制定する。
市が設置した鶴岡市民歌制定委員会は有識者や各地域の代表、公募委員の12人で構成。この日の初会合で榎本政規市長は各委員に委嘱状を交付した後、「合併10周年を機に、市民から長く歌い継がれる市民歌を作り上げたい。鶴岡に生まれ育ったことを誇りに思えるような、鶴岡を離れて暮らしても歌い継がれるような歌にしたい」と制定の意図と市民歌に寄せる思いを述べた。委員長には東山昭子鶴岡市芸術文化協会長を互選した。
各委員からは市民歌のイメージについて「各世代をつなぎ誰でも親しめる童謡のような曲調で」「人生の起伏の中で励まされる応援歌、郷里を懐かしめるような曲を」「東北一広い市域の中で、鶴岡の豊かさを凝縮した内容の歌詞を」「シンプルで歌いやすく、未来につながるような鶴岡の品格を表し、普遍性を持った曲を」などの意見があった。また、制定後について「歌う機会を多くつくっていくことが大切」などの意見もあった。
制定手法に関連し、母親が鶴岡出身の桜井さんの名前を上げ「ミスチルの桜井さんの作詞作曲なら全国から注目され、桜井さんが歌を作った鶴岡はどんなところだろうかと観光に訪れる人もいるのでは。市民歌制定をきっかけに、鶴岡の地方創生につなげてほしい」といった考えや、「市民参加で作るためにも作詞を公募してはどうか」などの意見も出された。
市側は制定時期について「来年2月をめどに」との案を示したが、各委員からは「拙速に決めず、より良いものをつくるべき」との意見が出された。次回委員会までに、各委員が歌詞のイメージを持ち寄ることを決め、その上で歌詞を公募するか専門家に作詞を依頼するかを詰めることにした。
東山委員長以外の委員は次の通り。
▽委員長職務代理者=山田登(市町内会連合会長)▽委員=柿崎泰裕(市合唱連盟理事長)栗田英明(市小学校長会長)浅賀千春(藤島文化スポーツ事業団副理事長)丸山三喜男(羽黒区長会副会長)成田勇(櫛引区長会副会長)渡部祐子(朝日保育園長)五十嵐光男(温海地域自治会長会理事)久保田豊(元NHKディレクター・民謡家)北風加奈(アイディア役員)中里征晴(NPO法人サルバトーレ櫛引)