2015年(平成27年) 5月23日(土)付紙面より
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インターネットショッピングなどのネットサービスを運営する楽天(東京都品川区)が提供する電子商品取引授業「楽天IT学校」が21日、鶴岡中央高校(伊藤吉樹校長)で開かれた。高校生たちが「一つ1万3000円のハンガーをどうやって売るか」などの課題を通してネットの商品販売戦略を学んだ。
楽天IT学校は、全国の商業高校を対象に、▽販売戦略の立案▽売り場となるホームページの作成▽商品プロデュース▽販売―などの店舗運営ノウハウを学ぶもの。楽天スタッフと、楽天が提供するネットショッピングモールに出店する地元企業を講師に迎える。鶴岡中央高では総合学科の情報科学系列の3年生39人を対象に、1年にわたり全8回の授業が行われる。
授業初日のこの日、楽天市場事業北関東・福島エリアグループの斎藤友貴さんと、富士スポーツ(村山市)の鈴木祐一郎インターネット事業部長が同校を訪問。1997年に6人で始めたという楽天の歴史などに触れ、ネットサービスで人を幸せにするという会社のビジョンを説明した。
「1万3000円のハンガーをどうやって売るか」の課題では、斎藤さんは「物や商品の価値を伝えるときに、『形状や仕様』『優れた点』『お客さんが手にする利益』の情報がある。全て重要な要素だが、『商品を手にした後にある幸せ』を売ることを目指してほしい」とアドバイス。その後高校生たちはグループで議論し、「あのセレブも御用達」「服が喜ぶ」などと高級ハンガーを販売する切り口を発表した。
2015年(平成27年) 5月23日(土)付紙面より
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鶴岡市の山形大農学部で21日、留学生や職員が天神祭(25日)の主役「化けもの」に扮(ふん)し、学生たちにお茶を振る舞い、間近に迫った祭りをPRした。
県外出身者の多い同学部で鶴岡の一大イベントである天神祭をPRするとともに、学問の神様である菅原道真公をしのぶ祭りであることから「大学が祝うべきでは」という当時の西澤隆学部長の提案で2012年度からスタート。14年度からは希望を受けて留学生にも声を掛け、事務職員と共に行っている。
この日は、インドネシアと中国からの留学生4人と職員2人が長じゅばんに編みがさ、手拭いで顔を隠した独特の化けもの姿になり、昼時で混み合う大学生協売店で学生や教職員にお茶を振る舞った。札幌出身の3年の学生(21)は「昨年初めて見た時は衣装にびっくりしたけれど、今年はバイトで行けないので祭りの雰囲気を味わった気分」と話し、化けものの衣装を着た中国出身の蔡佳(サイ・ケイ)さん(24)は「顔を隠して振る舞うのが面白い。本番の祭りも体験してみたい」と話していた。