2016年(平成28年) 4月6日(水)付紙面より
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「松の木橋の団子屋」として市民に親しまれ、花見の時季に合わせて営業する鶴岡市日和田町の団子屋2軒が5日、今シーズンの営業を開始した。オープン初日から期間限定の名物を味わおうと常連客が足を運んだ。
この団子屋は、親類同士で軒を並べる齋藤甚一さん方と菅原與一郎さん方。ともに農家で、花見シーズンの1カ月間限定で団子屋を開いている。あんこときな粉の2種類を販売している。
このうち齋藤さん方では初日、妻のはな子さん(78)を中心に5人が団子作りに追われた。午前中から常連客が次々と訪れ、10本、20本と注文していた。注文を受けると、はな子さんは串に刺した団子にあんこを付けたり、黒蜜に浸してきな粉をまぶすなど手際よく仕上げていた。団子は自家製のうるち米を何度もひいて細かい粉にするなど、手間暇かけた製法で作っている。はな子さんは「1日から『いつから始まるの』と問い合わせがたくさんあった。『この団子がないと春が始まらない』と毎年買いに来てくれる人も多く、とてもありがたい」と話していた。
団子は1本100円。営業は午前8時半から午後5時半まで。来月5日まで営業する。問い合わせは齋藤さん方=電0235(22)8883、菅原さん方=電同(22)8882=へ。