2016年(平成28年) 4月28日(木)付紙面より
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庄内警察署(大坂政弘署長)の若手署員で組織する育成塾「風車」(塾頭・平尾祐介巡査長)のメンバーによる特殊詐欺被害防止に向けた広報啓発活動が26日、庄内町立谷沢公民館(松浦和雄館長)で開かれ、塾生たちが寸劇などで未然防止を呼び掛けた。
振り込め詐欺、オレオレ詐欺をはじめとする特殊詐欺の被害状況や最近の手口について理解を深めてもらい、だまされないようにしてもらおうと、地区内のお年寄りを対象に同公民館が開催する生涯学習講座「立谷沢松寿大学」の一環として企画。高齢者10人が受講した。
「風車」は、同署に勤務する35歳以下の若手で組織。独自に勉強会を重ねているほか、防犯・交通安全に関する広報活動を展開している。特にお年寄りに分かりやすく特殊詐欺の被害状況などを伝えようと、2014年から寸劇を披露している。
この日は塾生4人が訪問し、いわゆる「劇場型」と呼ばれる特殊詐欺のうち役場職員と警察官をかたる詐欺を寸劇で披露した。ユーモアを交えて演じる若手署員に受講したお年寄りたちは笑いながら鑑賞。塾生たちは最後、「警察官や役場職員、銀行員が自宅まで現金を受け取りに行くことはない」「暗証番号を教えたり、通帳などを渡すことのないように」と呼び掛けた。
その後、署員たちは町特産「麦茶」を使った「だまされねよにしねばね茶」と「交通事故に あわねよにしねばね茶」をお年寄りにプレゼントした。同署の佐藤宏一次長は「町民の心に響く、そして胃袋にも響く活動を今後も展開していきたい」と話した。