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2016年(平成28年) 6月23日(木)付紙面より

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神々しい「雪醸酒」販売へ

 月山8合目で越冬貯蔵された日本酒「雪醸酒(せつじょうしゅ)」の試飲会が20日、鶴岡市布目の庄交コーポレーション庄内観光物産館で行われた。角が取れたまろやかな味に仕上がり、21日から純米吟醸と特別本醸造の2種類を同物産館や出羽三山の各レストハウスで限定販売する。

 雪醸酒の由来は、月山の関係者が山頂で秋から翌年の雪解けの初夏まで置き忘れた酒を飲んだところ、おいしく変化したことを偶然発見。これを聞いた月山8合目でレストハウスなどを経営する同社が2004年から東北銘醸(酒田市)の協力で商品化へ着手。清酒は月日が経過すると味が落ちるが、雪醸酒は冬期間貯蔵することでこくとうま味が増すことなどが分かった。

 08年に販売開始となり今年で9年目。気温や気圧の変化により味が変化するため、毎年違った味わいが楽しめる「ミステリアスなお酒」として人気がある。今年は昨年10月15日に月山に上げ、今月14日に下ろした。

 試飲会には従業員や関係者約20人が出席。同物産館の五十嵐紳代表は「成分分析表では地上冷蔵とあまり変わりがないが、舌と味覚は違う。どのような食材と合うか考えながら楽しんでほしい」とあいさつ。標高約1450メートルの月山8合目レストハウスで貯蔵した純米吟醸と特別本醸造の2種と、東北銘醸の冷蔵庫でそれぞれ地上冷蔵したもの、さらに今回初めて一升瓶の雪醸酒も用意した。

 飲み込まずに香りや後味などを判定する「きき酒」方式で試飲。参加した男性の一人は「後味が辛いなど微妙な差があっておいしい。山の神が宿っている神々しい感じもする」と話した。

 雪醸酒はいずれも720ミリリットル入りで純米吟醸が2100円(税込み)、特別本醸造が1680円(同)。各限定320本。同物産館と羽黒山、湯殿山、月山の各レストハウス、エスモール内「庄内っ娘」で取り扱う。問い合わせは同物産館=電0235(25)5111=へ。

月山8合目で越冬貯蔵した今年の「雪醸酒」の味わいを確かめる参加者たち
月山8合目で越冬貯蔵した今年の「雪醸酒」の味わいを確かめる参加者たち



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