2016年(平成28年) 10月8日(土)付紙面より
ツイート
鶴岡市の大宝幼稚園(三浦洋介園長)で6日、食育の一環として体験活動が行われ、年長児たちが育てた稲の脱穀、もみすりを体験し、炊き上がる様子を見学。収穫の大変さと喜びを感じながら味わった。
食育に力を入れる同園では3年前の山形デスティネーションキャンペーンの際、稲のプランターをJR鶴岡駅に設置したのをきっかけに、毎年稲作りを行っている。今年も園児たちが春の苗植えから水やり、鎌での収穫などを行った。脱穀などの体験活動は日頃食べている米にはたくさんの人の頑張りが詰まっていることを感じ、感謝し残さず食べることの大切さを分かってもらおうと実施している。
この日は年長児31人が事前に収穫し干しておいた稲穂からおわんを使った脱穀ともみすりに挑戦。稲穂の束を手でつかみ、力いっぱいおわんでこすって稲穂からもみを外した。外したもみがボウルいっぱいになった後、すり鉢の中に入れ、2人一組ですり棒を使ってもみをこすってもみ殻を取り除いた。
その後、透明な鍋で米を炊く様子を見学。沸騰しぶくぶくと泡が立ってくると園児たちは鍋を囲み「泡がすごい」「湯気がもくもくだよ」「ご飯の匂いがする」と目を丸くして眺めていた。
吉永彩華ちゃん(6)は「お米が炊ける時は泡がぶくぶくしてすごかった」、高橋虎伯君(5)は「おいしいお米ができたと思う」とそれぞれ話していた。