2016年(平成28年) 10月8日(土)付紙面より
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フランス人の雑誌編集者らを招いた観光プロモーションが7日までの3日間、鶴岡市内で行われ、農家レストランや致道博物館、羽黒山五重塔などを視察した。
ユネスコ食文化創造都市に国内で唯一認定されている鶴岡市が、食文化を切り口にした観光誘客で新潟市と連携し広域周遊ルートを作ろうと初めて企画。国際観光振興機構(日本政府観光局)を通じて募集した招請事業で、フランスの雑誌やウェブサイトの編集者や記者、日本在住のフランス人ら20―60代の男女8人が参加した。
一行は3日から5日までは新潟市内を視察し、5日に特急いなほで鶴岡入り。2泊3日の日程で鶴岡市に滞在し、市立加茂水族館や致道博物館、旧庄内藩校致道館、出羽三山神社などを視察するとともに、農家レストラン「菜ぁ」で地場産の食材を使った料理や同神社斎館で精進料理、庄内柿の収穫体験などを楽しんだ。
6日は藩校致道館を訪れ、庄内藩の藩校教育に触れた。担当者から現在の小学生から大学院までの機能を備え、個人の学習意欲を尊重して大学のゼミ形式で個々の長所を伸ばす授業が行われていたことなどの説明を受けると、「具体的に何を教えていたのか」など盛んに質問し、当時の教科書の資料などに見入った。
京都に4年間在住するフリージャーナリストのラファエル・ブリヨーさん(43)は「京都以外の場所を見てみたいと思い参加し、東北に初めて来た。鶴岡は古い建物や文化を大切にし自然も豊かで、とても素晴らしい所。個人的にまた来てみたくなった。食文化とともにフランス語圏に情報を発信したい」と話した。