2016年(平成28年) 10月9日(日)付紙面より
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庄内町狩川の産直施設・風車市場をリニューアルした「道の駅しょうない」が8日、同所でオープンした。庄内地方では16年ぶりの開設となる5カ所目の道の駅。同町や町民が記念のテープカットなどで、施設の新たな出発を祝った。町内外から約500人の買い物客が行列をつくり、開店と同時に店内の豊富な地元産野菜や果物を買い求めた。
「道の駅しょうない」は昨年10月から駐車場などの整備を進め、本年度は産直施設に隣接する農家レストランや道路・災害情報コーナー、地域情報コーナーなどを設置。リニューアル後の敷地面積は8881平方メートル、延べ床面積882平方メートル。駐車場は大型9台を含む67台分のスペースを用意した。総事業費は約2億5000万円。
オープン記念式典には原田眞樹町長など町、国土交通省東北地方整備局、地元自治会、施設管理者の町農産物交流施設管理運営組合など関係者約80人が出席。原田町長が「県内19番目、庄内地方で5番目の道の駅としてオープンできたことを心からうれしく思う。町内の中でも特に立川地域の地域課題解決と地域活性化を図り、産業振興と情報発信、地域防災、買い物難民への対応など、数々の役割を担う施設として成長してほしい」と式辞した。
来賓祝辞の後、初代駅長に就いた町農産物交流施設管理運営組合の相馬孝明組合長が「町民だけでなく町外から訪れた人全てにもてなしの心を持って出迎え、買い物と温かさを感じる施設にしていく」とあいさつした。席上、ご当地キャラとして風の妖精「フーちゃん」のお披露目も行われた。
テープカットの後に開店し、行列をつくっていた人たちが次々と入店。地元産の野菜や果物、町特産の花卉(かき)類、手作りのみそやジャムなどの加工品、マイタケやクリ、アケビ、ミズなどの山菜といった山の幸がずらりと並ぶ中、目当ての品を買い求めていた。また、庄内町の友好町・南三陸町(宮城県)産の茎ワカメなども販売され人気を集めていた。
相馬組合長は「食堂と産直など合わせて約20人のスタッフが施設を運営する。また、土日と祝日の限定となるが観光ガイドによる案内を充実させ、観光情報の発信と中継点を目指す。一部の商品以外は全て庄内産にこだわった。多くの方に足を運んでもらいたい」と話していた。