2016年(平成28年) 10月10日(月)付紙面より
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庄内町立川地域の自然と庄内の秋の味覚を満喫する「月山龍神マラソン」が9日、同町の清川―立谷沢地区で初開催された。秋の味覚とマラソンを組み合わせたスポーツイベントで、県内外から750人余りが参加。ランナーたちが立谷沢川沿いの自然を楽しみながら、給水給食所で振る舞われた庄内柿やいとこ煮などを味わった。
月山龍神マラソンは、前日にオープンした道の駅「しょうない」の記念イベントとして大会実行委員会(阿部武敏委員長)が企画。庄内の秋の味覚とマラソン大会を組み合わせ、霊峰・月山や平成の名水百選の立谷沢川などの自然を楽しみながら観光交流人口の拡大と地域活性化を図るもの。
部門は親子ペア(1・2キロ)、3キロ、5キロ、10キロ、ハーフマラソン(約20キロ)の5コース。地元庄内町をはじめ、県内各地や東北一円、北海道、関東圏などのほか、愛知県や大阪府、鳥取県から合わせて754人がエントリーし、地元住民を中心に333人のボランティアスタッフが大会運営に協力した。
開会式後の午前8時45分、号砲とともにハーフマラソンがスタート。清川地区を駆け抜けるランナーたちへ、地元住民が「頑張れー」と声援を送った。各コースの途中に設けられた給水給食所では、庄内柿やいとこ煮、レモン、バナナ、玉こんにゃくなどが提供され、足を止めて味わうランナーもいた。10キロコースでは元マラソン選手でジュニアアスリートフードマイスターの市橋有里さんがゲストランナーとして参加。他のランナーと一緒に笑顔で声援に応えていた。
5キロコースに参加した庄内町出身で神戸市在住の鶴巻幸さん(39)は「夏に友人と出場しようと約束していた。多少起伏があるコースで途中土砂降りになったけど、雨の中を走ることはめったにないので楽しめた」と話していた。