2016年(平成28年) 12月4日(日)付紙面より
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鶴岡市の鶴岡中央高校(伊藤吉樹校長)の生徒たちによる英語交流授業が2日、同市の栄小学校(齋藤祐子校長)で開かれ、高校生たちが児童たちに歌やゲームを通して英語学習の楽しさを伝えた。
鶴岡市は昨年度から県小中高大連携プログラムの英語教育推進モデル地区に指定されている。中央高校、栄小学校は研究推進指定校に指定されている。本年度、中央高校は総合学科国際交流系列の生徒たちによる交流授業を実施。小学生に英語学習の楽しさを体感してもらうとともに実践を通して高校生の英語力を向上させる狙い。
この日は同系列2年生12人が栄小を訪問し、全校児童36人の前で授業を繰り広げた。授業では歌やゲームで交流した後、8人ほどのグループに分かれてクエスチョンゲームを行った。「好きな食べ物は」「色は」などと高校生に質問されると、児童たちは堂々と英語で答え、難しくて答えられない児童には高学年の児童や高校生が教えてあげるなどしていた。高校生による英語劇も披露され、児童たちは楽しそうに英語を学んだ。
6年生の鈴木颯君(12)は「分からないことは高校生が教えてくれたので楽しかった」、河野美哉さん(12)は「英語を覚えられて良かった」と感想。授業を終えて中央高の小林夕莉さん(17)は「初めてだったが子どもたちに理解してもらえて自信がついた」と話していた。
2016年(平成28年) 12月4日(日)付紙面より
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学校給食発祥の地・鶴岡で2日、市内の小中学校15校で「おにぎり給食」が出され、子どもたちが具の入っていない塩おにぎりなど明治時代の献立を再現した昔ながらの食事を味わって食べた。
日本で最初の学校給食は1889(明治22)年、当時の鶴岡町の大督寺境内にあった忠愛小学校で、生活が苦しい家庭の子どもを対象にお坊さんが昼食を提供したのが始まりとされる。おにぎり給食は「学校給食発祥の地」を記念し、100周年の1989年から実施している。
この日は鶴岡地域の11小学校、4中学校で実施。献立はおにぎり、塩引きザケ、イタドリと大豆の煮物と牛乳。中学校にはこれにナメコのみそ汁が付いた。おにぎりは午前7時半すぎから市学校給食センター(同市白山)の調理担当職員29人が一つずつ握り、計約4200個を用意した。
このうち京田小学校(布川敦校長、児童83人)の2年生14人の教室では、市学校給食センターの太田功所長が訪れ、「日本で一番早く給食を始めたのが鶴岡。みんなでおいしく食べてください」とあいさつ。「いただきます」と手を合わせて会食。子どもたちは手でおにぎりを口に運ぶと、「おいしい」と大喜び。「最後の一口がもったいない」と言いながらおいしそうに食べていた。
川越千鶴さん(8)は「昔の食事は少ないなと思った。おにぎりがおいしくて、大切に食べた」と話した。
櫛引給食センターでも同日に行われ、鶴岡地域の残る12校は9日、藤島、朝日、温海地域でも13日までに提供される。