2016年(平成28年) 12月17日(土)付紙面より
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鶴岡市の大宝幼稚園(三浦洋介園長)の年中児が15日、市立図書館本館を訪れ、普段は見ることができない書庫の見学をするとともに、自分のカードで好きな絵本を借りる体験をした。
同園では年間を通し読書活動に力を入れていて、本への興味の広がりを深めようと同図書館も活用。園児が本を借りる機会を設定している。
この日は年中児39人が参加。他の利用者もいる公共の場であることをきちんと理解し、園児たちは大きな声も出さずに静かに移動。初めに職員の案内で普段はあまり見ることができない19万冊を保管している2階書庫などを見せてもらい、児童室で絵本の読み聞かせ。その後、自分の好きな本と園の発表会で世界のことを調べたことから外国に関する本の計2冊を選んだ。
貸し出しコーナーで1人ずつ、首から下げたカードでバーコード処理してもらい、「1月4日まで返却してください」と言われながら絵本を受け取った。八木友理恵ちゃん(4)は「図書館は来たことがある。借りた本はお父さんに読んでもらう」と話していた。
2016年(平成28年) 12月17日(土)付紙面より
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鶴岡市藤沢地区にある八幡神社(石原純一宮司)で15日、恒例の餅まき神事「年結祭」が行われた。豪快にまかれる約120キロ分の餅に、参列者が福を求めて手を伸ばした。
貧富の差が大きかった時代に、地主などが神社に奉納した餅を地域住民で分け合ったことに由来する伝統神事。江戸時代から続くとされ、現在も助け合いの精神を受け継ぐ行事として続いている。
この日は、参列した老若男女約100人で約40畳の拝殿はすし詰め状態。受験を控えた中学3年生の合格祈願などの各神事が行われた後、参列者は持参したビニール袋や風呂敷を広げて準備した。待ちに待った餅まきが始まると、頭上から豪快に降ってくる紅白の餅に歓声を上げていた。
高校受験合格を祈願した鶴岡第四中学校3年の石森星さん(14)は「助け合いの精神が続く地域に育って誇らしい。たくさん餅をもらうことができたので受験も大丈夫だと思う」と話していた。