2016年(平成28年) 3月31日(木)付紙面より
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吉村美栄子知事が29日、酒田市の「プレステージ・インターナショナル」(玉上進一社長)山形BPOガーデンを訪問し、2015―16シーズンにVチャレンジリーグ2に初参戦した同社の女子バレーボールチーム「アランマーレ」を激励した。
知事の広聴業務「いきいき企業訪問」の一環。佐藤円主将ら選手12人と北原勉監督、酒田地区バレーボール協会の山岸文章会長らと懇談した。選手のうち5人は4月に入社する新人。
吉村知事は「(昨季にチームがリーグ戦最下位となった)悔しい思いをばねに、一歩ずつ強くなってほしい。皆さんを応援している人はたくさんいる。大いに輝き、県民に希望を与えてほしい」と激励。「フレー、フレー、アランマーレ」と両手を広げてエールを送った。
これに対し北原監督は「苦しい試合が多かったが、2勝のうち1勝はホームで、地元の大きな声援で勝てたと実感。Vリーグの中でも1、2位の集客率は誇り。来季はホームで勝利し恩返ししたい」と健闘を誓った。
チーム写真の袋入り「つや姫」を吉村知事にプレゼントした佐藤主将は「わざわざ激励してもらいうれしい。昨季はゼロからのスタートだったが、来季は選手が増えるので、勝つことにこだわり、最後まで諦めないプレーで感動を与えたい」と抱負を語った。
アランマーレは昨春に酒田市をホームタウンに結成され、昨年11月―今年2月のVチャレンジリーグ2に参戦。5チームによる4試合ずつの総当たり戦で通算2勝14敗の最下位となったが、佐藤綾選手が最優秀新人賞と得点王になるなど、随所で輝きを放った。
山形BPOガーデンは従業員約350人のうち女性が約8割。社内託児所を設けるなど女性の働きやすい環境づくりを推進し、15年度の県ワーク・ライフ・バランス優良企業知事表彰を受賞。吉村知事はこの日、選手らとの懇談に先立ち、この託児所などを視察した。
2016年(平成28年) 3月31日(木)付紙面より
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鶴岡市のちとせ保育園(羽生充園長)で30日、南極の氷観察会が開かれ、年中児と年長児28人が冷たい氷に触れて南極への興味を膨らませた。
観察会は学術研究船「白鳳丸」の調理担当として南極の水質調査団に参加した年長児の父親が持ち帰った氷をもらったのをきっかけに、山形県海洋教育研究会(会長・佐藤淳加茂水産高校校長)に所属している同園が海洋教育の一環として実施。2月23日に南極大陸南側の海で採取したもので、大きさは約30センチ四方。
初めに羽生園長が「南極はマイナス10―25度の寒い所。南極の氷は雪が固まって凍ったもの。氷の中には約1万―1万5000年前の石器時代の空気が入っています」などと説明。
続いて南極の氷が登場すると園児たちは大はしゃぎ。水に入れて氷に閉じ込められた空気が出てくる様子を観察した。園児たちは両手で氷を持ち上げると「はっこいよ」と笑顔を見せていた。