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2016年(平成28年) 4月1日(金)付紙面より

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素朴な温かみ 瓦人形 地域に伝わる170点展示

 庶民の間で親しまれ、代々伝わってきた「鶴岡瓦人形」の展示が30日、鶴岡市上郷コミュニティセンターで始まった。素朴な温かみのある瓦人形が集まり、訪れた人を楽しませている。展示は15日まで。

 瓦人形は江戸時代末期ごろから1955年ごろまで、庄内藩の瓦師・尾形家によって代々作られてきた土人形。鶴岡では、かつてひな人形として庶民の間で親しまれており、粘土を型枠に詰め、素焼きにして彩色を施した素朴な作りが特徴。約20年前に尾形家6代目の弘一さんによって一時復活したが、現在は作られていない。

 展示は、瓦人形を通して古き良き時代を知ってもらおうと、同市上郷地区の住民でつくる「むらおこし15会議」(佐藤俊和会長)が昨年に続いて企画。2回目の今回は同地区にある13軒の協力を得て、約170点を展示した。

 集まった瓦人形は、5―20センチと大小さまざま。お内裏さまや五人囃子(ばやし)をはじめ、大黒天や恵比寿(えびす)、作られた当時をうかがわせる軍服姿の兵隊などが、赤い段飾りに並ぶ。中には「昭和25年、誕生記念」などと底面に書かれたものもあり、子どもの健やかな成長を願った親たちの思いを伝えている。

 佐藤会長は「豪華なものではないが、庶民の間で代々大切に伝わってきた良さがある。ぜひ多くの方に足を運んでもらいたい」と話している。

素朴な作りの瓦人形が並んでいる
素朴な作りの瓦人形が並んでいる


2016年(平成28年) 4月1日(金)付紙面より

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公益大生のリアル紹介 学生有志が大学パンフレット作成

 酒田市の東北公益文科大学(吉村昇学長)の学生有志8人が、自ら取材・編集した“裏”の大学パンフレット「掘出者Vol・1」を発行した。「公益大生のリアル」をサブタイトルに、バイクで日本一周の旅をしたり、起業を目指しているなど、さまざまな活動を繰り広げた学生を幅広く紹介。今後、新入学生や各高校に配布するほか、さかた街なかキャンパス、交流ひろば、JR酒田駅といった公共施設に置き、自由に見てもらう方針。

 学生募集用の大学案内パンフレットには掲載されないものの、さまざまな場面で活躍した、している学生に焦点を当てようと、2015年度に3、4年だった学生有志8人が「編集委員会」を組織。庄内開発協議会「公益のふるさとづくり活動補助金」の助成を受け、公益大地域共創センターの協力で企画した。

 企画、取材・編集、写真撮影などの作業は全て編集委員会が担当。今号で取り上げた学生は、ホンダのバイク「スーパーカブ」で日本一周の旅をした浅井佑介さん、岩手出身で今春から酒田で新社会人生活を送る佐藤百恵さん、広く市民を巻き込んだ「鍋の会」を主宰した門脇昴祐さん、観光ボランティア「酒田おもてなし隊」、ダンスサークル「FRANCHISE」など。「君でも大丈夫だよ」(門脇さん)、「遊べるよ、酒田は」(佐藤さん)など、今春大学を巣立った先輩が後輩たちにメッセージを送っている。

 今回の編集に携わった高橋春(なごみ)さん(新4年)は「学外の人、新入学生に見てもらいたい。このパンフレットを通し、『自分でも何かできるのでは』という希望を見いだしてもらえたら」と話している。

 「掘出者」は縦42センチ、横59センチで八つ折りにしてA5判。5000部印刷し、無料で配布。高橋さんによると、3月19日に行われた公益大卒業式で卒業生に配布したところ、好評を得たという。「Vol・2の発行は今後の反響次第」(高橋さん)と。問い合わせは公益大地域共創センター=電0234(41)1115=へ。

公益大の学生有志が自ら企画・編集したパンフレット「掘出者」
公益大の学生有志が自ら企画・編集したパンフレット「掘出者」



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