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2016年(平成28年) 4月14日(木)付紙面より

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国天然記念物の種子から育てた 酒田の“日本三大桜”見頃

 酒田共同火力発電(酒田市)が酒田市に寄贈、同市飯森山三丁目の市美術館北側緑地に植樹された「日本三大桜」が見頃を迎え、淡いピンクや白の花々が美術館来館者や道行く人たちの目を楽しませている。

 酒田の活性化と環境保全を目的に同社は2003年、創立30周年記念事業の一環として、いずれも国天然記念物に指定されている伊佐沢の久保桜(長井市)、山高神代桜(山梨県北杜市)、根尾谷淡墨桜(岐阜県本巣市)の種子から育てた苗木各1本を市に寄贈。当時の役員らが市美術館と東北公益文科大の間にある「遊心の森」に植樹した。07年に初めて花が咲いて以来、毎年この時期、周囲のクロマツ林に彩りを添えている。

 中央の神代桜が最も早く咲き、道路寄りの久保桜が続き、最後に淡墨桜が花をつける。「遊心の森」管理者によると、樹種が異なるため淡墨桜が満開を迎える頃には神代桜は散り始めるという。きれいに晴れ渡り、神代桜の白色を主に久保桜、淡墨桜の淡いピンク色が周囲の緑色に映えた12日は市民らが三々五々訪れ、桜を背景に写真を撮るなどしていた。

 市では日和山公園、新井田川沿いの新橋緑地、港南公園(通称・三角公園)の桜とともに、「三大桜」の開花状況もホームページで紹介している。

神代桜が満開となり見頃を迎えた酒田の「三大桜」=12日午前
神代桜が満開となり見頃を迎えた酒田の「三大桜」=12日午前


2016年(平成28年) 4月14日(木)付紙面より

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桜の上を悠々と 恒例!屋上にこいのぼり

 鶴岡市馬場町の鶴岡信用金庫(佐藤祐司理事長)の屋上に大小のこいのぼりが掲げられた。近くを流れる内川沿いの満開となった桜並木を見下ろしながら、気持ち良さそうに泳ぐこいのぼりたちの姿が市民の目を楽しませている。

 同金庫は1998年から毎年この時期、本部と隣接する本店営業部の屋上間に長さ約30メートルのワイヤを張り、こいのぼりを飾り付けている。その多くは「子供が成長して飾る機会がなくなった」という職員や市民から譲り受けたもの。今年は12日に飾り付けをスタートし、大小24匹のこいのぼりが連日掲げられる。

 同金庫は「家庭でこいのぼりを掲げる機会が減っているという。庄内の子供たちから元気に育ってほしいと願いを込め、たくさんのこいのぼりを掲げた」と話していた。こいのぼりは来月下旬ごろまで、雨天や強風を除く平日の午前9時ごろから夕方まで飾られる。

内川の桜並木を見下ろしながら、風を受けて泳ぐこいのぼり=12日
内川の桜並木を見下ろしながら、風を受けて泳ぐこいのぼり=12日


2016年(平成28年) 4月14日(木)付紙面より

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森の時間99 鶴岡森の保育研究所からみなさんへ

森の中の子育ての豊かさ 三瀬保育園長 本間日出子

 私は以前から、いわむらかずお氏の十四ひきのねずみシリーズの絵本が大好きでした。

 自然の中でこども達と一緒に活動するとき、いつも私が描いているイメージは、十四ひきのねずみたちのように森の中で過ごしたいということです。

 みんなでピクニックに出かけたり、大きな木の穴の中に住む家を作ったり、夏には沢で洗濯したものを木の枝に干したり、野山で摘んできたものを料理して家族みんなで食卓を囲んで食べるなど、昔の日本の家族の暮らしの温かさが蘇ってくるような内容に懐かしさを感じます。

 子育てをするなら、十四ひきの家族のような子育てをしたいというのが、私の森の保育の理想になっています。

 私自身、生まれも育ちも山の中です。小さい頃、ワラビなどの山菜をほんの少しだけ採って帰ってきても、祖母は喜んで茹でてくれました。夏には川でカジカなどの小さな魚をとりました。捕まえた魚を持って家に帰ると、小さな魚なのに「よぐ捕まえてきたのー」と言って、喜んで焼いて食卓に上げてくれました。家族みんなに喜ばれたことがとても心に残っています。

 野山を自由に散策し、食べられるものを採る喜びを体験することができたことは、今の私の財産になっていると思いますし、これからもこども達が森の中で様々な体験を豊富にできるようにお手伝いしていきたいと考えています。

 昨年度は、私が所属しています「つるおか森の保育研究会」が、12月に大網地区で親子を対象にした森あそびのワークショップを、さらに、1月に鶴岡市第三コミュニティセンターで「森の保育フォーラム」を開催し、手伝いをさせていただきました。

 11月のワークショップは昨年度が2回目でした。親子で森の暮らしを楽しむことをメーンテーマとして、「森の中を散策して遊ぶ」「森の中の自然物を使った造形遊び」「キノコやクルミなどの森の恵を焚き火で料理して味わう」「森の中で絵本と同じことを体験してみよう」というような内容で2年間にわたってワークショップを行いました。

 絵本に親しむ活動では2年間連続で、いわむらかずお氏の十四ひきのねずみシリーズの絵本を使用させていただきました。開催時期が秋ということで、一昨年は「十四ひきのいもほり」という絵本を活用したワークショップを行い、昨年は「十四ひきのあきまつり」という絵本の世界で遊びました。絵本と同じ自然に出会い、さまざまな色に出会い、鳥の声や森の音に出会い、絵本の中の世界と自然が近い存在となったように思いました。

 森の中での活動が終わったあとで絵本の読み聞かせをもう一度してみましたが、自分たちが実際に体験した情景と重ね合わせながら、じっくりと聞き入っている親子の姿がありました。

 今年1月には、絵本の作者であるいわむらかずお氏に「森の保育フォーラム」においでいただきました。先生ご自身の森の中での暮らしや子育ての魅力についてのお話をお聞きし、森で子育てすることの豊かさについてますます関心が高まりました。

つるおか森の保育研究会主催「親子で里あそび」(よみよみコースでの活動)
つるおか森の保育研究会主催「親子で里あそび」(よみよみコースでの活動)



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