2025年4月6日 日曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2017年(平成29年) 4月7日(金)付紙面より

ツイート

公益大に酒田市寄付講座

 新たな情報化社会に対応でき、地域創生に貢献できる文理融合型の人材養成に向け、酒田市の東北公益文科大(吉村昇学長)は2017年度、酒田市の寄付を受けて「市産業振興寄付講座」を開設する。公益大の寄付講座は、県の寄付で2015年10月に公益大大学院に開設した「アジアビジネス人材育成講座」に続いて2例目。

 新たな技術に対する研究開発を行い、その成果を学生だけでなく広く地域社会に還元していくことで、関連産業の振興を図っていくのが目的。開設にあたり市は、昨年7月に会社設立50周年を記念し東北興産(同市、加藤進社長)が寄せた現金、日情システムソリューションズ(同市)の故佐藤邦彦前会長の遺族、電子部品商社「栄電子」(東京都)の創業者で、首都圏在住の同市出身者らで組織する親睦会「ふれあい酒田」顧問を務める染谷英雄さん(酒田東高卒)による寄付金を充当した。

 開設期間は2021年度まで5カ年で、市が毎年600万円を寄付。これまで公益大で実施してきた特別プログラム「情報特別選抜」を改編し本年度、新設した「メディア情報コース」の中の講座で、内容は▽高度な情報教育による地元企業へのIT人材の輩出▽IT技術を活用した産業振興に資する研究開発▽履修証明プログラムの開設による地元企業のIT人材育成―など。セキュリティー分野、VR(仮想現実)技術分野をより強化するため担当教員をこれまでの3人から6人に増員した。

 公益大で5日、共同会見を開き、丸山至市長は「IT人材を養成する講座がほしいという市民の声を受けての開設。開講により、酒田の産業振興をけん引する人材を1人でも多く輩出できたら。これからも公益大としっかり組んで街づくりを進めていきたい」、吉村学長は本年度にスタートした「第2期吉村プラン」にも触れ、「市の発展に向け、公益大として協力していきたい」とそれぞれ話した。

 神田直弥学部長(人間工学など)、メディア情報コース長を務める廣瀬雄二准教授(インターネットサービスなど)によると、短期間で専門知識を習得できる社会人向けの「履修証明プログラム」は秋学期にスタート、夜間の開講を想定しているほか、セキュリティー分野に関する資格取得サポートも予定している。「IT人材の『地産地消』を図りたい」(神田学部長)という。

会見終了後、握手を交わす吉村学長(左)と丸山市長
会見終了後、握手を交わす吉村学長(左)と丸山市長



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field