2017年(平成29年) 5月30日(火)付紙面より
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鶴岡市大鳥のタキタロウ公園周辺で28日、「タキタロウまつり」が開かれた。大勢の家族連れなどでにぎわい、魚のつかみ捕りやボート遊びなどを通して自然と戯れた。
朝日連峰北稜・以東岳(標高約1771メートル)と、幻の巨大魚「タキタロウ」が生息する大鳥池の山開き行事。新緑の大鳥地区を広くPRしようと、地区住民や鶴岡市朝日庁舎などで組織する実行委員会(工藤朝男委員長)が毎年この時期に開催。今年で32回目。
恒例のイベントに大勢の家族連れらが来場。赤川の一角約50メートルを仕切って行う魚のつかみ捕りや、ボート遊び、地元産山菜などを販売するあさひ屋台村、ベルト状のラインの上でバランスを取るスラックライン、タキタロウや狩猟文化についての講演などさまざまなイベントが行われた。
毎年人気の魚のつかみ捕りでは、ニジマスやイワナ合わせて約90キロを用意。開始の合図とともに川に魚が放たれると、子どもたちは清流の冷たさに体を震わせながら、夢中になって魚影を追い掛けていた。祖父と一緒に来た中小原和馬君(11)=朝暘六小5年=は「水がすごく冷たかったけど10匹くらい捕まえた。家族と分け合って焼いて食べる」と話していた。