2017年(平成29年) 5月31日(水)付紙面より
ツイート
庄内農業高校の生徒と地域のお年寄りが野菜栽培を通し交流する「地域交流農園」の定植作業が29日、同校敷地内の農地で行われた。
生徒と地域住民の交流や高齢者の生きがいづくりの場として、同校と庄内農業高等学校地域連携協議会(事務局・鶴岡市藤島庁舎)、市社会福祉協議会藤島福祉センターの3者が共同で2015年度から始めた。本年度も夏野菜と秋野菜の収穫を楽しむ。
この日は藤島地域全域から18人と、生物環境科3年生で市民農園の運営などを学ぶグリーンライフ授業を専攻する生徒15人が参加。同校敷地内の有機栽培に取り組んでいる農地120平方メートルに学校で栽培したナスとピーマンの苗、虫よけとしてマリーゴールドも一緒に植えた。生徒たちが苗植え用の穴を空け、お年寄りたちが苗を手植え。柿酢を希釈した水もたっぷり与えた。近くの本間昭恵さん(67)は「昨年も参加した。一人暮らしなので生徒たちとの交流は楽しみ。毎朝の散歩コースなので成長を楽しみにしたい」と話した。
今後、生徒たちが管理・栽培し、8月に一緒に収穫。収穫した野菜は地域内の一人暮らしのお年寄り宅などに配る予定。また、秋野菜として9月に大根を植えて収穫する。