2017年(平成29年) 5月31日(水)付紙面より
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地域を元気にするため若者のエネルギーをまちづくりに生かそうという鶴岡市の「鶴岡まちづくり塾」の全体会が29日、同市の旧セントルで開かれた。この日が5期目のスタートとなり、今後2年間にわたって若者同士が交流、連携しながら活力ある地域づくりを模索し、自ら企画した事業の実践、市への提言などを行う。
行政と市民が学識者との交流を通じて政策を検討する鶴岡総合研究所の活動の一環で、2009年度に始まった。塾の活動を通じて市の将来を担う人材の育成を図ることも目的に掲げる。
5期目のメンバーは20―40代の男女計72人。新規メンバーは24人で、他は4期目からの継続。1期目から継続参加している市民もいる。さまざまな職業の人とともに、若手の市職員も入っている。山形大農学部の平智教授、江頭宏昌教授がアドバイザーを務める。
5期目の顔合わせとなった全体会では、新規メンバーが自己紹介し、「鶴岡が好きでUターンした。この気持ちでまちづくりを頑張りたい」「地元のいいところを探して発信したい」「自分の人生は鶴岡市と共にありたい。鶴岡のことをもっと知りたい」「子どもからお年寄りまでたくさんの人が集まれる場所をつくりたい」など抱負を語った。
榎本政規市長はあいさつで「若い人の力が鶴岡の発展に必要。いろんなことを意見交換し、将来の鶴岡は自分たちが担うといった思いで活動してもらいたい。期待している」と激励した。
塾では今後、6地域単位でグループ活動を行うほか、4期生が出版した給食本「もいちど、食べたい」を活用したイベント、櫛引地域のメンバーが取り組んできた「こしゃってマルシェ」のオール鶴岡版の開催などに全体で取り組み、地域の資源や特性を生かしたまちづくりの検討と実践、行政に対する施策提案などを展開していく。